血糖コントロールは、今更言うまでもありませんが、各種の慢性合併症、急性合併症を防ぎ、健常人となんら変わらない人生を送るために必要なものです。
最近では、糖尿病予備群のうちから動脈硬化が進み、また、食後の高血糖が糖尿病の病態に悪い影響を及ぼすことが明らかになっています。
血糖コントロールがうまくいかず、
高血糖状態が続くと確実に動脈硬化が進みます
動脈硬化の進行は、脳梗塞や心筋梗塞の原因の一つとなり、大きなリスクを抱え込むことにもなります。
血糖コントロールの第一歩は、自分の血糖値と、その1日の変動の傾向をしっかり把握することです。
血糖自己測定を行っている方は、血糖の動きを把握していることと思いますが、そうでない人も通院時に示されるHbA1cの数値とこれまでの変化の傾向から、血糖コントロールの状況を振り返ってみることが大切です。
血糖コントロールの基礎は、食事と運動、そして薬物療法です。医師や医療スタッフの指導のもと、血糖コントロールの基礎知識をもう一度振り返り、血糖値が目標値内に収まるような、療養生活、生活習慣を身につけましょう。
『10月8日は、糖をはかる日』について
『10月8日は、糖をはかる日』は、2016年糖尿病治療研究会により制定されました。2021年6月糖尿病治療研究会の解散により、一般社団法人日本生活習慣病予防協会が『10月8日は、糖をはかる日』を継承することになりました。
<糖尿病治療研究会40年の歩み>