糖をはかる日
ご自分の血糖値、
知っていますか?
普段から、血糖値の高い状態が続いていないか確認しておくことが、糖尿病の発症や重症化予防には重要です。ここでは、血糖測定に関する豆知識をご紹介します
防ごう、備えよう!
低血糖
糖尿病は血糖値が下がるよう治療しますが、血糖値は下がりすぎても体に悪影響を与えます。ここでは、低血糖について再確認しておきたい点をご紹介します
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糖をコントロール

防ごう、備えよう!低血糖
低血糖時のアクションプラン

“低血糖”とは

血糖値が正常範囲以下(70mg/dL未満といわれることが多い)に下がった状態のことです。糖尿病の薬物療法をしている場合、血糖値が必要以上に下がり過ぎ、低血糖になることがあります。糖尿病で薬物療法を始める際には、低血糖への対処法をしっかり覚えることも必要です。

低血糖の症状

【血糖値55mg/dL未満】(おもに交感神経症状)
 発汗 ふるえ 動悸 空腹感 頭痛
【血糖値50mg/dL未満】(おもに中枢神経症状)
 眠気 脱力感 めまい 集中力の低下 不安感 抑うつ 不機嫌 周囲との不調和
 さらに低血糖が進むと【血糖値30mg/dL未満】
 異常な行動 けいれん 意識がない 手足のまひ 昏睡

※上記の症状は低血糖の際、一般的に起こるとされているもので、すべての方に当てはまる症状ではありません。あくまでも参考とし、疑わしい症状があればすぐに血糖測定器で血糖値を確認しましょう。

低血糖になりやすい要因(糖尿病Q&A1000より)

食事に関係していることQ.570へ
 食事の間隔が開いてしまったとき
 食事の量が少なかったとき
 食事の内容が偏っていたとき
アルコールを飲んだときQ.578へ
運動に関係していることQ.573へ
 いつもより長時間からだを動かしたとき
 いつもより激しい運動をしたとき
食前に運動したり入浴したときQ.579へ
薬に関係していることQ.574へ
 インスリンの注射量や飲み薬の服用量を多く間違えてしまったとき
 インスリンの種類を間違えたとき
 インスリン注射量の加減が適切でなかったとき
 血糖降下作用を強める働きがある他の薬を服用した時
シックデイQ.580へ
合併症に関係していること
 糖尿病以外の病気がある →Q.565へ
 神経障害がある →Q.583へ
 腎症がある →Q.584へ
その他
 血糖コントロールが改善してきたとき →Q.581へ
 高齢者 →Q.582へ
 月経周期との関係 →Q.585へ

こんな人は低血糖の症状に気づきにくい

高齢者
低血糖をくり返し起こしている
糖尿病性神経障害が進行している
β遮断薬など、低血糖症状を隠してしまう薬剤を服用している

低血糖に正しく備えましょう

1.血糖値をはかろう:
血糖自己測定器(SMBG)でこまめに測定する。さらに可能であれば、CGMなどを利用して間質液の糖濃度の動きを把握しておきましょう

2.ご自分の低血糖症状を覚えておき、疑わしい時は迅速に対応しましょう

3.重症低血糖になったらどうするか、患者さん本人はもちろん、ご家族や周囲の人にも理解しておいてもらいましょう

4.もしものときに備えて、ご家族や周囲の人に伝えること、お願いしたいことをアクションプランにまとめ、共有しておきましょう

防ごう、備えよう!低血糖 <患者さん本人&周囲の方向け>
低血糖時のアクションプラン


低血糖を起こした時に、患者さん本人または周囲の人が取るべきアクションを簡潔に一枚にまとめたシートです。もしものときに備えて、低血糖時にはどうしたら良いか主治医や医療スタッフに前もって相談し、患者さん本人がよく理解しておくのはもちろん、ご家族など周囲の人とも共有しておきましょう。

監修: 北岡 治子 先生(清恵会病院 名誉院長)

<表面>低血糖を起こしやすい状態、低血糖症状を自覚しづらい人、低血糖時に摂取すべきもの、過去にあった低血糖時の症状との対処方法 <裏面>症状別 低血糖時のアクションプラン
■PDFはこちらからダウンロードできます■

低血糖の認識に関するトレーニング
血糖認識トレーニングBGAT.JP
http://www.bgat.jp/index.jsp
(利用には主治医よる患者登録が必要です)


かくれ血糖.jp

糖尿病3分間ラーニングバナー

10月8日は、糖をはかる日—血糖を知る、はかる、コントロールする。—

『10月8日は、糖をはかる日』について
『10月8日は、糖をはかる日』は、2016年糖尿病治療研究会により制定されました。2021年6月糖尿病治療研究会の解散により、一般社団法人日本生活習慣病予防協会が『10月8日は、糖をはかる日』を継承することになりました。
<糖尿病治療研究会40年の歩み>


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