活動報告

2010年12月

■ 2010年12月
Dream Trust(インド)の1型糖尿病患者支援のためのスポンサー費8口(8人分)として20万4,216円(2400USドル)を送金。
寄付金収入(3件)2万5,000円

2010年11月

■ 2010年11月
寄付金収入(2件)12万2,000円

2010年10月

■ 2010年10月
寄付金収入(2件)7万2,000円

2010年8月

■ 2010年8月
寄付金収入(1件)3万6,000円

2010年7月

■ 2010年7月
インスリン・フォー・ライフ(IFL)(オーストラリア)へ、エクアドル小児糖尿病キャンプへの支援金として13万2,915円(1500USドル)と、糖尿病患者さんに対する支援活動費として8万8,610円(1000USドル)を送金。

後日、キャンプを主催しているエクアドルのFUVIDAより、お礼のメールと、キャンプの新しいポスターが届きました。サマーキャンプのポスターに、国際糖尿病支援基金の表示があります。


Dream Trust(インド)の1型糖尿病患者支援のためのスポンサー費7口(7人分)として18万6,081円(2100USドル)と、活動資金として10万円を送金。
寄付金収入(4件)11万3,000円

2010年6月

■ 2010年6月
寄付金収入(5件)12万8,000円

2010年5月

■ 2010年5月
寄付金収入(2件)6万6,000円

ハイチ地震から3ヵ月 被災した糖尿病患者さんを世界中が支援

 今年1月12日にハイチを襲った大地震から3ヵ月がたった。世界中の人々が協力し、被災した糖尿病患者さんを救うために、懸命な活動が続けられている。

 ハイチ糖尿病・心疾患財団(FHADIMAC)のある首都ポルトープランスも大きな被害を受けたが、財団の入った建物は奇跡的に無事だった。FHADIMACは、ハイチの糖尿病などの慢性疾患をもった患者さんを支援できる唯一の機関となった。

 FHADIMACの支援プロジェクトのまとめ役となったNancy Larco医師を中心に、支援活動は今日まで続けられている。国際糖尿病連合(IDF)と、インスリン・フォー・ライフ(IFL、www.insulinforlife.org)は地震発生後、すぐに活動を開始した。1月30日にも、IFLが送付した数千のインスリンのバイアルがハイチ糖尿病協会へ届けられた。血糖測定器や医療資材も集められた。このプロジェクトは「HOPE(希望)」と名付けられた。

小さな支援を集めれば多くの患者を救うことができる
 IFLはオーストラリアを拠点に、糖尿病患者を支援する活動を世界的に展開している組織だ。IDFとIFLは共同でインスリンや必要な医療資材をLarco医師のもとに届けた。

 FHADIMACがこれまでに支援した患者数は約1000人以上。うち75%は糖尿病を、55%は高血圧を、そして50%は両方を併せもっていた。その多くは治療を続ける必要がある。ハイチの30万人の糖尿病患者を支援するために、世界中で支援金が集められ、社会基盤や医療体制を再建するための活動が続けられている。

 Larco氏とPhilippe Larco氏の両医師は、3月にフランスのリールを訪れ、IDFのJean Claude Mbanya理事長と会談した。「こうした震災では、医療スタッフや医師、ご支援いただく方々が協力することで、多くの犠牲者を救うことができます」とMbanya氏は述べている。

 「ハイチ地震では、支援活動を展開した組織や医療スタッフ、ご支援いただいた方々に感謝しています。おかけでハイチの数千人の患者を助けることができました。次のステップとして、糖尿病とともに生きる人々を精神的に支援し、移動診療所を設け、どの地域に医療機関の設置が必要かを見分ける必要があります」。

 長期的には、糖尿病を治療するためにハイチ全土で医療ネットワークを構築する必要があるという。

 2月27日には南米チリでマグニチュード8.8の地震が発生した。このときもインスリン・フォー・ライフ(IFL)は支援活動を行い、ただちに1206ミリリットルのインスリン(バイアル製剤では120個分、ペン型製剤では402本分に相当)を送付した。血糖測定器、注射針、測定チップなどの医療資材も送付。

 しかしチリ若年糖尿病財団(FDJ)によると、地震によりチリ国内の流通インフラは壊滅的に寸断され、糖尿病患者にインスリンを届けるのがひどく困難になっているという。FDJはさらなる緊急の支援の必要を世界に呼びかけた。

Report from Haiti: three months later(国際糖尿病連合)
HomeIDF member association in Chile sets up fund to assist quake victims(国際糖尿病連合)


2010年4月

■ 2010年4月
寄付金収入(1件)3,000円

2010年3月

■ 2010年3月
寄付金収入(4件)36万5,000円

緊急支援を求めるハイチの糖尿病患者さん

 国際糖尿病連合(IDF)が、ハイチ地震とハイチでの支援活動について発表しました。ハイチではいまなお多くの糖尿病患者さんが緊急の支援を必要としています。世界中から支援が行われていますが、まだ十分ではありません。

 1月12日にハイチを襲ったマグニチュード7.0の地震は、首都ポルトープランスの60%以上を壊した。2週間が経過し、死亡者の数は20万人に、負傷者の数は25万人に上った。また、150万人以上が住宅を失った。犠牲者の多くはいまだに倒壊した家屋の下に取り残されている。

 インスリンを含む最初の支援物資は、IDFとインスリン・フォー・ライフ(IFL)の協力により、米国のワシントンを出港し、1月17日にポルトープランスに到着した。翌日には、ハイチ糖尿病・心疾患財団(FHADIMAC)で糖尿病患者の治療を始めることができた。

 支援プロジェクトを指揮するナンシー・チャールズ医師は「数日間で支援された医薬品などの医療資材を活用し、医師が糖尿病と高血圧の患者の診療を行い、血糖値と血圧値の検査を行った」と話す。

 さらに支援物資の第2便は1月21日に、多くの困難を乗り越えて、ハイチに到着した。

 世界中の多くの糖尿病協会が支援を表明し、緊急に必要とされる支援を提供してくれた。IDFとIFLは特に中心的な役割を果たし、医療資材と支援金の収集を行っている。IDFのパートナーとなる製薬企業などが我々の要請に応え、人命救助に協力してくれていることに感謝する。

 協会に緊急の助けを求めてきた糖尿病患者であるMarline Gさんは、ボロボロの衣服をまとい靴を履いていなかった。たったいま倒壊した家屋から助け出されたばかりで、医薬品を手にしていなかった。彼女の血糖値は230mg/dL、血圧は170/100mmHgで、正常値を大きく超えていた。ハイチの医療チームは適切な薬物治療を行い、傷の手当てをした。

 Joseph Eさんが医療センターに現れたとき、彼の血糖値は533mg/dLと危険な数値になっていた。同様にBetty Tさんも、インスリンで治療できなくなり1週間が経過し、血糖値は516mg/dlになっていた。IFLが支援したインスリンを使うことができ、生き続けることができた。

 ハイチにはMarlineさんや、Josephさん、Bettyのような糖尿病患者さんが大勢いる。インスリン療法や適切な治療を受けないと、患者さんたちは生存できない。私たは、ハイチ糖尿病トラスト基金への支援を広く呼びかけている。


2010年2月

■ 2010年2月
ドリーム・トラスト(インド)の1型糖尿病患者支援のためのスポンサー費6口(6人分)として、16万5,420円(1800USドル)を送金。

寄付金収入(1件)3万6,000円

ノボ ノルディスク社がインスリンを支援

 ハイチの支援プロジェクトを指揮するナンシー・チャールズ医師より、下記の報告が送信されましたのでご紹介します。

 ハイチ糖尿病・心疾患財団(FHADIMAC)は1月30日、ノボ ノルディスク社からノボリン70/30を1万バイアル、注入器を1万本、受け取りました。それらのインスリンや医療資材はプロジェクト・ホープの協力により、ドミニカ共和国から国境まで届けられています。

 インスリンはハイチ厚生省の補助を得て、FHADIMACの抱える糖尿病患者さんに支援され、さらにハイチ中の医療機関へと配られます。

 FHADIMACはご支援いただいた全ての糖尿病コミュニティーに感謝を申し上げます。1月12日に悲劇的なハイチ地震が発生した直後に支援活動を開始したインスリン・フォー・ライフ(IFL)や、Betty Krauss氏に、特に強く感謝を申し上げます。

ナンシー・チャールズ(医師)

ハイチの病院で支援を受ける糖尿病患者さん

 インスリン・フォー・ライフ(IDF)の理事長であるロン ラーブ氏より、1月25日に下記のE-mailが送信されたので、ご紹介します。

 下記の写真は、たったいまハイチから届いたばかりのものです。ハイチ糖尿病・心疾患財団(FHADIMAC)のある医療機関で撮影されました。写真に写っている糖尿病患者さんが手にしている血糖測定器などの医療資材は、インスリン・フォー・ライフが支援したものも含まれています。

 インスリンや医療資材などの最初の2つのロットはIFLが支援したもので、輸送と手数料はIDFが負担しました。今後ご支援いただく寄付金は、輸送費などに利用させていただきます。私たちは資金を使い果たすまで、この支援活動を続けます。
 引き続きのご支援をお願いいたします。

ロン・ラーブ(インスリン・フォー・ライフ理事長)

 下記はハイチ糖尿病・心疾患財団(FHADIMAC)からの報告です。多くの糖尿病患者さんが支援を求めFHADIMACに集まっています。

 協会に緊急の助けを求めてきた糖尿病患者であるMarline Gさんは、ボロボロの衣服をまとい靴を履いていなかった。たったいま倒壊した家屋から助け出されたばかりで、医薬品を手にしていなかった。ハイチではインスリン25本分は約0.6米ドル。彼女の血糖値は230mg/dL、血圧は170/100mmHgで、正常値を大きく超えていた。前腕を負傷し、足の裏に刺し傷があった。足に合わない靴と非衛生的な生活環境のため、傷は悪化していた。

 Friday Dさんは1型糖尿病で、インスリンを失ってしまい、血糖値が360mg/dLあった。支援物資として送付されたインスリンで治療を行い、数日後に血糖値は120mg/dLまで下がった。

 Samuel Mさんはよく知られた弁護士で、医薬品だけでなく、家と弁護士事務所で使用しているキャビネットも失った。血糖値は414mg/dL、血圧は160/110mmHgあった。彼は自分が高血圧であることを知らなかった。

 Betty Tさんは地震でインスリンを失ったが、インスリンはどこにもないので、1週間治療ができなかった。血糖値は516mg/dLになっていた。Joseph Eさんも同様に血糖値が533mg/dLだった。IDFとIFLが送付したインスリンを使い治療を行った。Marie Carmelle Xさんも1型糖尿病で、血糖値が600mg/dL以上だった。

Elie Sさんの糖尿病の病歴は長く、FADIMACで10年以上治療を受けてきた。血糖値は124mg/dLで血圧は140/100mmHg。軽い傷を負っていたが感染症は起きていない。

ポルトープランスの病院で働らく医師でありFADIMACの技術ディレクターであるEddy Jean医師によると、高血糖による糖尿病昏睡を起こした患者さん2人を受け入れた。

57歳の女性は、3日間瓦礫の下じきになっており、昏睡状態で病院に運ばれてきた。血糖値は700mg/dLあり、右脚に骨折があった。水分補給と、インスリンと抗生物質の投与を開始したが、病院到着30分後に亡くなった。

45歳の女性は、運ばれてきた時の血糖値は640mg/dLで、血圧は130/90mmHgだった。4時間にわたる緊急医療でNaCl輸液とインスリン治療により、血糖値が261mg/dLに下がり回復に向っている。意識が戻ったが、家が破壊されてしまったため、両親とは病院で会った。病院では外傷治療を優先している。


支援物資の第2便がハイチに到着

 インスリン・フォー・ライフ(IDF)の理事長であるロン ラーブ氏より下記のE-mailが送信されたので、ご紹介します。

 国際糖尿病連合(IDF)は1月23日、インスリンや医薬品、血糖自己測定など、支援資材の第2便がハイチに到着したと発表しました。
 今回の地震により設立された「糖尿病と心疾患のためのハイチ基金(FHADIMAC)」では、200人の糖尿病患者が1ヵ月に使用するインスリンや医療資材を確保したとしています。
 最新の資材は、インスリン・フォー・ライフ(IDF)が、IDFと協力し支援したものです。プロジェクトを指揮する医師であるNancy Larco氏は「多くの方々や団体に支援をいただき、大変に感謝している」と述べています。
 集められた寄付金は、30万人のハイチの糖尿病患者さんの生活再建のために使われます。

ハイチ糖尿病・心疾患財団からの報告

 ハイチ糖尿病・心疾患財団(FHADIMAC:The Haitian Foundation for Diabetes and Cardiovascular Diseases)から報告が送信されました。

 2010年1月12日午後4時53分、震度7.3の激しい地震がハイチを襲いました。首都ポルトープランス市の60%以上が破壊され、1週間以上が経過した時点で死者は20万人以上、負傷者は25万人以上と大きな被害が出ました。150万人以上の人々が家を失い、被害者の多くはいまなお建物の瓦礫の下敷きになってます。

 地区のほとんどの家屋が破壊されたなかで、ハイチ糖尿病・心疾患財団(FHADIMAC)は奇跡的にほとんど被害を受けませんでした。財団には糖尿病や高血圧など内分泌代謝疾患のある患者さんに医療を提供するという使命があります。地域の患者さんたちのために、1月18日より医療サービスの提供を開始しました。

 ラジオの放送で糖尿病や高血圧の患者さんのために放送した翌日、朝9時から正午までに50人を越える人々がFHADIMACを訪れました。糖尿病患者さんの85%以上が血糖値300mg/dLを超えていました。

 世界中の糖尿病協会がFHADIMACへの支援を申し出てくれ、国際糖尿病連合(IDF)とインスリン・フォー・ライフ(IFL)が中心的な役割を果たしてくれました。インスリンなどの支援物資が、米国のナンシー・チャールズ医師の元に送られ、チャールズ医師は1月17日にハイチへ入国することができました。

 米国からの報告によると、中間型インスリンが非常に不足していましたが、早急に手配できるようになったということです。どの患者さんに提供するかを決めなければなりませんが、地震発生の7日後になっても手当てを受けられない負傷者たちに、包帯を巻き手当てをしているのが現状です。

 オーストラリアのインスリン・フォー・ライフからの追加の支援物資は1月21日に、多くの紆余曲折を経てやっと到着しました。

 ハイチでもっともよく行われている1日2回の中間型インスリンや70:30の混合製剤の注射による治療は、ほとんどできない状態になっています。速効型インスリンを1日に数回打つ治療は、ハイチの糖尿病患者さんはほとんど経験がありません。

 さらに、私たちにとってカートリッジ式やプレフィルドのペン型注射器は高価なので、バイアルと注射器でインスリン治療を行います。患者さんは、集中的に練習しなければならず、適切に保管しなければなりません。

 ハイチでは、エネルギーの問題にも直面しています。インスリンのバイアルを涼しい所で保管し、直射日光や熱を避けなければなりません。注射器については、針が使えなくなるまで2?3週間、何回も使用します。このような状態でインスリンを使用しなければならないので、患者に同じバイアルのインスリンを同じ注射器で使うよう指導してます。

 私たちは非常に多くのものを必要としています。多くの糖尿病患者さんは、インスリン、薬剤、住宅、所有物のほとんどを失いました。大災害により壊滅的になったハイチの公衆衛生を救うために、寛大で組織的な支援を求めています。

 ハイチ糖尿病協会とFHADIMACは、被災した糖尿病患者さんと高血圧患者さんに下記の注意を呼びかけている。

  1. 糖尿病や高血圧症であり治療が必要であることを理解しましょう。
  2. 水分を十分に補給し脱水を避けてください。
  3. 糖尿病患者さんは、振戦、発汗、不安など低血糖の症状に注意し、症状が出たらブドウ糖を補給してください。
  4. 感染症を防ぐため、どんな小さな傷にも注意してください。
  5. インスリンを含む薬物治療は毎日続けてください。
ハイチ糖尿病・心疾患財団(FHADIMAC:The Haitian Foundation for Diabetes and Cardiovascular Diseases)

被災した糖尿病患者に緊急の支援 ハイチ地震発生から1週間

 カリブ海のハイチで1月12日、マグニチュード7.0の強い地震が発生した。赤十字国際委員会(ICRC)によると、25万人が負傷し150万人が家を失った。被災した糖尿病患者への救援活動が伝えられている。
ハイチ地震で糖尿病患者が被災
 国際糖尿病連合(IDF)と、オーストラリアを拠点に活動している「インスリン・フォー・ライフ(IFL)」は、ハイチ糖尿病協会などと協力し、地震で被災したハイチの糖尿病患者への救援活動を始めた。

 IDFがまとめた「糖尿病アトラス」によると、ハイチの糖尿病患者数は30万人以上。IDFとIFLは協力して国際的な支援活動を展開し、インスリン、血糖値測定器、試験紙などの支援物資を、緊急にハイチ糖尿病・循環器疾患財団に宛てて発送した。

 同財団副理事長のPhilippe Larco氏によると、ハイチの唯一の糖尿病専門病院は、いまのところ無事だという。「糖尿病関連の医療資材を、糖尿病協会や財団のネットワークを通じて、最善の方法で糖尿病患者に配布する準備を整えている」とLarco氏は述べている。

 IDFは、ハイチの糖尿病患者に対する支援活動を助けるために、ハイチ糖尿病トラスト基金を設立し、IDFに加盟する各国の糖尿病協会に支援を呼びかけている。IDFではインスリンなどの医薬品や医療資材の支援を受けとることができないので、IFLを通じて実際的な支援活動が行われている。

 IDF理事長のJean Claude Mbanya氏は「わたしたちは地震で被災した方々のことを心配し、祈るような気持ちでいる。被災地の糖尿病患者が必要な支援を受けられるように、IDFを陣頭に世界の糖尿病に関わる団体が協力し活動を続けていく」と述べている。

 日本の「国際糖尿病支援基金(IDAF)」は、ハイチ地震でのIFLの支援活動に賛同し、支援金(20万円)を送付した。現在、途上国の糖尿病患者を救うため、広く基金への寄付と協力を呼びかけている。

インスリン・フォー・ライフ(IFL)の国際支援活動
 「インスリン・フォー・ライフ(IFL)」は、途上国の糖尿病患者を支援する活動を国際的に展開しているNGO(非政府組織)。オーストラリアを中心に、米国、英国、ドイツ、オランダへと活動拠点を広げている。

 IFLはハイチ地震の発生が伝えられると、ただちに支援活動を開始した。地震発生の2日後までに、ハイチに向けてインスリンや血糖測定器、注射針、インスリン注入器などを送付する準備を整えたという。そうした支援資材は糖尿病患者200人が1ヵ月生きながらえる量に相当するが、被災地に届けられるまでに4日が必要となる。

 理事長のロン・ラーブ(Ron Raab)氏は「ハイチで悲劇的な地震災害のために亡くなった方は数十万人に上る。300万人近い人が被災しており、30万人以上とされる糖尿病患者のうち、糖尿病のケアを受けられない患者が多い。誰かが支援しなければ、途上国で被災した糖尿病患者は生き続けることができない」と述べている。

 「インスリンは命をつなぐ薬だ。私たちはハイチの糖尿病専門家に直接、インスリンや医療資材を届けることができる。世界中の医師や患者に支援を呼びかけ、多くの方々が協力してくれている」とラーブ氏は話す。

 IFLが設立されたのは1999年。欧米やオーストラリアで未使用の医薬品や医療資材を、途上国の糖尿病協会などに届けることから支援活動を始めた。「わたしたちはコスト効率の良い、革新的な人命救助の支援プログラムをつくることで、21世紀の新しい事業モデルを構築したい」としている。

世界で糖尿病で亡くなる子供をゼロに
IFLが公開しているビデオ(YouTube)
IFLのニール・ドナラン(Neil Donelan)氏と、理事長のロン・ラーブ(Ron Raab)氏らは、国際的な支援活動への協力を呼びかけている。

(クリックすると再生します)
IDF establishes Diabetes Trust Fund for Haiti(国際糖尿病連合)

ハイチ地震で被災した糖尿病患者さん
支援募金にご協力をお願いします

 2010年1月12日、カリブ海地域のハイチでマグニチュード7.0の大地震が発生しました。国際糖尿病連合(IDF)によると、ハイチの糖尿病有病数は30万人以上に上ります。

 ハイチを含む途上国では、多くの糖尿病患者さんが十分な治療や検査を受けられていません。ハイチの糖尿病患者さんは、もともと深刻な状況に置かれていますが、特に今回の地震災害に遭った現地の糖尿病患者さんは、生命の危機にさらされています。そうした糖尿病患者さんらは、継続した支援を必要としています。

 国際糖尿病連合(IDF)とオーストラリアを拠点に活動しているインスリン・フォー・ライフ(IFL)は、ハイチの糖尿病患者さんを救うために、インスリンをはじめとする医薬品や医療資材の支援を世界に呼びかけています。IFLは、ハイチ地震の発生後ただちに支援活動を開始し、インスリンや血糖自己測定器、注射針、インスリン注入器などの資材を送付しました。

 日本の国際糖尿病支援基金(IDAF)は、世界的に途上国の糖尿病患者への支援活動を行っているインスリン・フォー・ライフ(IFL)に賛同し、支援金(20万円)を送付しました。いまだに十分な支援を受けられない糖尿病患者を救うために基金への寄付とご協力を広く呼びかけています。


2010年1月

■ 2010年1月
インスリン・フォー・ライフ(IFL)(オーストラリア)へ、ハイチ地震で被災した糖尿病患者さんに対する支援活動費として20万円を送金。
寄付金収入(3件)5万6,000円

これまでに寄せられた寄付金

20,681,414円

これまでに実行した支援金

20,274,037円
2025年12月現在

お知らせ

2010年12月24日
2010年12月支援者名
2010年12月21日
Payal Ingleさん
2010年12月20日
2010年12月
2010年12月20日
2010年12月現状・収支報告