世界でもっとも過酷とされる「サハラマラソン」に、1型糖尿病患者であるソレン リレオーレさんが挑戦した。サハラマラソンは気温45度という猛暑のサハラ砂漠を、6日間で200km以上を走破するというもの。ソレンさんはサハラマラソンを3月30日に開始し、4月7日にウェブサイトで無事に完走した姿を公開した。
サハラマラソンは毎年3月下旬〜4月上旬に開催され、今年で24回を数える。北アフリカ・モロッコ南部のサハラ砂漠を、6日間で200km以上を走るというもの。日本でいうと東京から静岡までの距離がおよそ180km、浜松までが240kmに相当する。
サハラ砂漠は昼は45度と焼けるように暑く、夜は冷え込む。さらに蛇やさそり、砂嵐に襲われる危険もある。サハラマラソンは世界でもっとも過酷なレースといわれてい
る。
ソレンさんはデンマーク生まれの現在29歳の青年で、22歳のときに1型糖尿病と診断された。1型糖尿病は主に自己免疫反応によって、膵臓のβ細胞が破壊されインスリンが分泌されなくなることで発症する。「糖尿病があるから走れない」ということはない。しかし他のマラソン参加者に比べ、インスリン療法を続けながら200km以上の過酷なコースを完走するのは、より達成困難な目標となる。
1型糖尿病の人にとってインスリン療法は欠かせない。サハラマラソンでは、通常のマラ
ソンと異なり、参加者は6日分の食料や衣服、寝袋など必要な荷物を自分で背負って走らなければならない。ソレンさんの場合、荷物にインスリンや保冷バッグ、針、血糖測定器、血糖測定チップなども加わるので、背負わなければならない重量は12kgになったという。
ソレンさんはサハラマラ
ソンの参加理由について、同じく1型糖尿病患者で、南北両極を踏破し、7大陸最高峰に登山した米国の登山家で探検家のウィル クロスさんを知り、刺激を受けたことを挙げている。「大切なことは、自分が糖尿病との闘いに打ち勝ち、自分の人生をコントロールできていることを人々に知ってもらうこと」と述べている。
マラソンを終えて
ソレンさんは「人生で最大の挑戦だった。やり遂げることができ満足だ」と興奮冷めやらぬ様子で語った。
サハラマラソンを完走したソレンさん(画面をクリックするとビデオを再生)
ソレン リレオーレさんのサハラマラソン挑戦の様子やインタビューのビデオを、「runningwithdiabetes」(YouTube)で見ることができる。
ノボ ノルディスク ファーマ(株)
サハラマラソン ホームページ(英語)
このページの記事はノボ ノルディスク ファーマが2009年4月2日付で発表したプレスリリースを参考にしています。
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[ Terahata ]