徳島県が糖尿病など生活習慣病対策として考案した「阿波踊り体操」が県内外で注目されている。3月にDVDを製作したのをきっかけに高齢者を中心に県民の間でブームとなり、県外からの問合せも増えているという。(
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「阿波踊り体操」のビデオ(徳島県ホームページより)
徳島県は、13年連続で糖尿病で1年間に死亡した人の比率が全国で最も高いという、不名誉な記録を更新している。また、糖尿病死亡率の上位5位に、四国の3県(1位 徳島県、4位 高知県、5位 香川県)が入っており、糖尿病対策が急務となっている。
同県は「糖尿病緊急事態宣言」を出し、糖尿病有病者数と予備群の増加を抑えるためにさまざまな試みを行っており、その一環として阿波踊り体操を2005年12月を考案した。
阿波踊り体操は、子供から高齢者が行える「基本編」と、いすに座ったままできる「シニア編」の2種類がある。ともに前半はストレッチ中心で、後半に阿波踊りをイメージした動きが続き、最後は自由に踊るという内容で3分30秒の構成。徳島大学大学開放実践センターの田中俊夫教授(体育学)が
構成を担当した。
すでに阿南や鳴門、美馬の各市で指導者養成講習会が開かれ、約300人の指導者が誕生している。今月13日には徳島市文化センターで「健康を考える県民のつどい」が開催され、体操のDVDを先着1,000人に無料で配られる。今年4月には県のホームページからダウンロードできるようになった。県は「30都道府県から約120件問合せが寄せられ、DVDをビデオに録画させて欲しいという内容が多かった」としている。
徳島県ホームページ
「阿波踊り体操」のビデオ (Windows Media Player)
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[ Terahata ]