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2026年08月03日

通院理由、「糖尿病」が男性の第2位に ~2025年国民生活基礎調査結果~

 厚生労働省は2026年7月15日、2025(令和7)年に実施した「国民生活基礎調査」の結果(概況)を公表した。3年に1度の大規模調査年に当たる今回は、全国の約27万7千世帯・約66万1千人を対象に、世帯構成や所得、自覚症状や通院、喫煙、がん検診の受診状況といった健康状況などを調査。通院理由(傷病)をみると、男性では「高血圧症」に次いで「糖尿病」が第2位、女性では「脂質異常症」や「眼の病気」など、糖尿病と関わりの深い疾患が上位を占めた。

通院者は人口千人当たり409人、男性の通院理由の第2位は「糖尿病」

 傷病で通院している人(通院者)の割合(通院者率)は、人口千人当たり409.2と、2022年の417.3からやや低下した。男女別にみると男性398.1、女性419.7で女性がやや高い。

 年齢階級別では、「9歳以下」の102.1が最も低く、加齢とともに上昇。「70~79歳」で690.5、「80歳以上」では705.8に達し、高齢層の7割前後が何らかの傷病で通院している状況がうかがえた。

通院理由となっている傷病(複数回答)を男女別にみると、上位は次の通り。


男女別 通院者率(人口千人当たりの通院者数、複数回答)の上位5傷病
順位 男性 女性
1 高血圧症 150.1 高血圧症 136.4
2 糖尿病 70.6 脂質異常症(高コレステロール血症等) 81.6
3 脂質異常症(高コレステロール血症等) 59.5 眼の病気 66.9
4 歯の病気 51.3 歯の病気 58.3
5 眼の病気 51.2 腰痛症 51.2

(厚生労働省の公式サイトを基に作成)


 男性では「糖尿病」が「高血圧症」に次いで通院理由の第2位となっており、2022年(70.8)とほぼ同水準で推移している。女性の上位5傷病に糖尿病は入らなかったが、「高血圧症」が第1位、「脂質異常症」が第2位にランクインしており、いずれも糖尿病と併存しやすい生活習慣病であった。高血圧や脂質異常症は動脈硬化を進め、糖尿病の合併症(心血管疾患や腎症など)リスクを高める要因でもあるため、血糖だけでなく血圧や脂質も合わせて管理する視点が引き続き重要といえる。

自覚症状のある人は4人に1人以上、加齢とともに増加

 病気やけがなどで自覚症状のある人(有訴者)の割合(有訴者率)は、人口千人当たり255.7。2022年の276.5からは低下したが、女性276.7、男性233.2と、通院と同様に女性の方が高い。年齢が上がるほど有訴者率も上昇し、「80歳以上」では465.5に達する。

症状別(複数回答)の上位は、男女とも「腰痛」が最多だった。


男女別 有訴者率(人口千人当たりの有訴者数、複数回答)の上位5症状
順位 男性 女性
1 腰痛 85.9 腰痛 100.8
2 頻尿(尿の出る回数が多い) 50.1 肩こり 89.2
3 肩こり 48.3 手足の関節が痛む 64.2
4 せきやたんが出る 45.9 体がだるい 46.2
5 鼻がつまる・鼻汁が出る 40.3 目のかすみ 46.1

(厚生労働省の公式サイトを基に作成)


 腰痛や肩こりなど運動器系の自覚症状が男女とも上位を占める一方、男性では「頻尿」が第2位に入っている点も目を引く。頻尿は加齢や前立腺の状態など複数の要因が関わる症状だが、血糖管理が不十分な場合にもみられるもの。気になる場合は自己判断せず、かかりつけ医に相談したい。

喫煙は減少傾向、がん検診の受診率は上昇傾向

 喫煙している人の割合を2001年と比較すると、男女ともほとんどの年齢階級で低下しており、なかでも「20~29歳」の低下幅が男女とも最も大きかった。喫煙は血糖管理や血管の健康に悪影響を及ぼすため、禁煙の広がりは糖尿病患者にとっても好ましい傾向といえる。

 がん検診の受診状況(過去1年間)は、男女とも「肺がん検診」の受診率が最も高く、いずれの検診も受診率は前回調査より上昇していた。糖尿病患者はがんのリスクがやや高いとする報告もあり、定期的な検診の活用が引き続き重要となる。

 2025年国民生活基礎調査の結果から、通院理由の上位に男女とも「糖尿病」や、糖尿病と併存しやすい「高血圧症」「脂質異常症」が並ぶ現状があらためて示された。日々の健康管理において、何らかの変化や不安を感じたときは、早めに医療機関に相談する姿勢を大切にしたい。

■参考

[ 糖尿病ネットワーク編集部 ]

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