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2026年07月07日

中年期の筋トレ習慣が糖尿病リスク低下につながる

 中年期を通して筋力トレーニングを続けている人は、2型糖尿病(T2DM)のリスクが42%低いことが明らかになった。さらに、筋トレとともに有酸素運動を行い、テレビ視聴時間が短い人では、より大きなリスク低下が認められた。浙江大学(中国)のTianyue Zhang氏らの研究によるもので、詳細は「JAMA Network Open」に6月22日掲載された。

 有酸素運動によるT2DMのリスク抑制に関しては豊富なエビデンスがあるのに対して、筋トレのエビデンスは多くなく、特に長期間の前向き研究に基づく知見は少ない。Zhang氏らはこの点について、米国の看護師健康調査(NHSおよびNHS II)と医療従事者対象調査(HPFS)のデータを用いた検討を行った。

 14万3,715人(平均年齢56.0±10.5歳、女性78.3%)を19.2±5.0年追跡したところ、1万38人がT2DMを新規発症していた。

 筋トレの週当たりの実施時間で、対象者を5群(0時間、0~0.5時間、0.5~1時間、1~2時間、2時間以上)に分けてT2DMリスクを比較したところ、筋トレを週2時間以上実施している群は、交絡因子(年齢、性別、人種、喫煙・飲酒・有酸素運動の習慣、摂取エネルギー量、食事の質、糖尿病家族歴、閉経前/後など)を調整後、筋トレを行っていない群に比べて、T2DMリスクが27%低いことが示された(ハザード比〔HR〕0.73〔95%信頼区間0.66~0.81〕)。また、筋トレ時間が長いほど、T2DMリスクが低いという関連も認められた(傾向性P<0.001)。

 次に、追跡期間中のトレーニング量の変化との関連を検討した結果、中年期を通じて週0.5時間以上のトレーニングを維持していた群(一貫して「高」の群)は、一貫して「低」の群に比べてT2DMリスクが42%低かった(HR0.58〔同0.45~0.74〕)。トレーニング量が「低」から「高」に増加していた群(HR0.79〔0.66~0.94〕)、「高」から「低」に減少していた群(HR0.82〔0.67~0.99〕)も有意なリスク低下が見られた。しかし、追跡期間中のトレーニング量が変動していた群と一貫して「低」の群の間で、T2DMリスクに有意差は認められなかった(HR1.02〔0.86~1.21〕)。

 続いて、有酸素運動や座位行動(テレビ視聴時間)を考慮した解析を実施。筋トレを週に1時間以上、有酸素運動を15MET時/週以上、テレビ視聴時間は1日2時間未満という3条件を満たす群は、いずれも満たさない群に比べて、T2DMリスクが62%低いことが分かった(HR0.38〔0.34~0.42〕)。

 Zhang氏らは、これらの結果は、糖尿病予防の生活習慣に関する推奨事項に筋トレを重要な要素として含めることを支持するものだとしている。

 本報告について、米ノースウェル・ヘルスのShirin Jaggi氏は、「この研究により、筋トレが糖尿病予備群や2型糖尿病の予防に非常に重要な役割を果たしていることが明確になった」と論評。また、今回の研究結果はトレーニング量だけでなく、長期的に継続することの重要性を示唆しているとの見方を示し、「30分であれ、1時間であれ、2時間であれ、トレーニングの時間をその時間まで伸ばしたら、その状態を維持することが大切だ」と述べている。

(HealthDay News 2026年6月23日)

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