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2026年06月26日
脳卒中・認知症予防に期待 ~家庭菜園、ガーデニング(久留米大 菊池清志准教授)~
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家庭菜園やガーデニングが心身の健康増進に役立つことは以前から指摘されているが、久留米大医学部(福岡県久留米市)生理学講座(脳神経外科学講座兼務)の菊池清志准教授らの研究グループは、農作業や園芸活動が脳卒中や認知症を予防する可能性があることを明らかにした。

体や手指を動かす農作業
◇白質病変を抑制
菊池准教授は、農業に従事している患者の頭部MRI画像が同年代と比べて「若い」印象を持ったことに着目。その後、地域の高齢者を調査したところ、農作業をしている人はしていない人と比べ、手指を器用に動かし、細かい作業を巧みにかつ正確に行う能力が高いことが分かった。
そこで高齢患者を分析。農作業や園芸活動を行う人は行わない人と比べ、頭部MRI画像の白質病変が少なく、脳卒中の発症率が低く、認知機能検査のスコアも高い傾向があることが分かった。
「白質病変は加齢に伴って表れるもので、脳の細かい血管の動脈硬化によって血流低下が起きるとMRI検査で白く描出されます。白質病変が増えると脳卒中の発症や認知機能の低下などのリスクが高まります」と菊池准教授は話す。
◇屈伸、手指の運動
さらに研究グループは、男子学生12人を対象に座位安静、自転車こぎ運動、模擬農作業・園芸活動を各40分間実施後に血液検査と認知機能検査を行った。その結果、血栓ができにくくなり、血管の柔軟性が高まること、認知機能が向上することが分かった。
加えて、地域の高齢者に栽培や収穫、盆栽などの活動を週1回(60~90分間)20週間継続してもらったところ、頭部MRIの白質病変の進行が抑制される傾向が見られた。
「農作業や園芸活動は下肢の屈伸動作が多く、一般の運動と同等の効果が得られる他、手指を盛んに動かすので脳機能や運動機能に良い影響があると考えられます」
農作業や園芸活動を習慣にすることで動脈硬化や認知機能低下の進行を抑制できれば、「脳卒中や心血管疾患、認知症を予防する有用な方法になり得ます」。今後、リハビリへの応用などを目標に、さらに研究を続けていきたいと話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
[時事通信社 2026年6月22日]
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