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2026年06月04日

「食行動のくせ」で治療効果に差 ~糖尿病・肥満症の治療薬(岐阜大大学院 加藤丈博准教授ら)~

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時事通信社

 おいしそうな食べ物を見ると、つい食べたくなってしまう―。そんな糖尿病患者では治療薬「GLP―1受容体作動薬」による血糖や体重の改善効果が大きい傾向にあることが分かった。岐阜大大学院(岐阜市)糖尿病・内分泌代謝内科学の加藤丈博准教授、京都大大学院(京都市)糖尿病・内分泌・栄養内科学の矢部大介教授らによる共同研究の結果だ。

食行動の分類

食行動の分類

 ◇食べ過ぎを抑える

 糖尿病の治療は近年急速に進歩しており、GLP―1受容体作動薬はここ10年ほどで広く使われるようになった薬の一つ。

 加藤准教授は、その特徴について「血糖値を下げるインスリンの分泌を促すだけでなく、食べ過ぎを抑える働きもあります」と説明する。肥満を伴う2型糖尿病や肥満症に対して高い効果を示しているという。

 ただ、「効果には個人差があり、その原因はこれまで、インスリン分泌細胞や体格の影響が指摘されていますが、さらに『食行動のくせ』も関わっていると考えられる」。

 ◇見た目や匂いに反応する人

 「食行動のくせ」とは、どんな状況で食べたくなったり、なくなったりするのかという食行動のタイプで、次の三つに分類される。▽食物の見た目、匂いといった、外からの刺激につられる「外発的摂食行動」▽怒りや不安など、感情の変化に起因する「情動的摂食行動」▽ダイエットや健康管理で意識的に食事量を制限する「抑制的摂食行動」。外発的または情動的傾向が強い人は太りやすいことが分かっているという。

 加藤准教授らは今回、2型糖尿病患者92人にGLP―1受容体作動薬を1年間投与し、薬の効果と食行動との関係を調査。その結果、外発的摂食行動による影響は治療開始3カ月後から明らかに改善し、1年後まで持続した。情動的摂食行動や抑制的摂食行動による影響は、3カ月後に改善が見られたが、1年後には投与前のレベルに戻った。

 「外発的摂食行動の傾向が強く、過体重の糖尿病患者はGLP―1受容体作動薬を使うのがよいかもしれません」とした上で、加藤准教授は「自分の食行動のくせも踏まえ、主治医に相談すると、より効果的な糖尿病・肥満症治療につながるでしょう」とアドバイスする。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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