活動報告

2013年12月活動報告

寄付金収入(8件)13万1,200円

インスリン・フォー・ライフ(IFL)(オーストラリア)へ、被災したフィリピンの糖尿病患者さん、および途上国の糖尿病患者さんに対する支援活動費として30万円を寄付。

上記金額には、以下が含まれています。
「糖尿病情報BOX&Net.」No.39ネットワークアンケート回答分寄付金(484件×50円=2万4,200円)。

ケニアライフライン「JAMBO!」プロジェクトについて、現地の都合による活動中止のため、2012年送金分の支援金900US$(9万2,746円)が返金される。

国際糖尿病支援基金。被災したフィリピンの糖尿病患者さんへのご支援をお願いします

 2013年10月に発生したマグニチュード7.2の地震や、その後の台風30号の影響で、フィリピン各地では大きな災害が発生しました。

 フィリピン・セブ島にあるヴィンセント・ソット病院で勤務するマリアン・デノポル医師から、インスリン・フォー・ライフ(IFL)(オーストラリア)オーストラリアへ、糖尿病関連物資の緊急支援の要請がありましたので、IFLから届きましたレポートをご紹介いたします。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)を支援しています。

?インスリン・フォー・ライフからのレポート?

 インスリン・フォー・ライフ(IFL)は、デノポル医師へ支援可能な物資リストを送付し、彼らが必要としているインスリン、注射器、ランセット(血糖測定器)テストチップ、穿刺針を支援しました。 幸いにもセブ島の空港が運行しており、輸送手段が整っていたため、無事に物資を届けることができました。

この様子については、「Diabetes 24‐7」にも紹介されました。
■Diabetes 24-7
Diabetes Supplies Urgently Needed for Philippines

 2013年10月にIFL代表のロン・ラーブ氏とニール・ドナラン氏は、台湾糖尿病エデュケーター協会のメンバーらとともに、フィリピンの医療施設をいくつか訪問した際にフィリピン中部のドゥマグエテへも支援を行っていました。

フィリピンの被災地の様子

 IFLではこれまで、緊急に被災地へインスリン等の糖尿病関連物資を支援してきた多くの実績があります。 IFLでは、今後も更なる要請に応えたいと考えております。

 また、ヴィンセント・ソット病院では、最も被害が深刻で医療施設の無い島に住む糖尿病患者さんの救命と治療のために、医療救援チームを派遣しました。

デノポル医師からの要請により、インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリアでは、インスリン等の物資を緊急にフィリピンへ支援しました。

 ロン・ラーブ代表は、「今回のような災害時で医療サービスが機能しない時には、糖尿病患者さんにとって糖尿病関連の物資は大変重要かと思います。また、IFLはフィリピンの医療スタッフとも交流があることで信頼できる糖尿病専門医もいますので、必要とする人々に迅速にインスリン等を供給することが可能です。」と述べています。

 IFLオーストラリアでは、現在、フィリピンへ追加の支援するための輸送費などの支援を募っています。国際糖尿病支援基金でも今回の現状を受け、皆さまから支援金を募ることにしました。
頂きました支援金はIFLを通じ、被災地の糖尿病患者さんの緊急支援に使われる予定です。皆様のあたたかなご支援を宜しくお願いいたします。

 ご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

※通信欄へ「フィリピンの糖尿病患者さん支援」とお書き頂きますようお願い致します。

関連サイト
国際糖尿病支援基金
インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリア


2013年11月活動報告

寄付金収入(8件)26万円


2013年10月活動報告

寄付金収入(2件)5万1,400円

上記金額には、以下が含まれています。
「糖尿病情報BOX&Net.」No.38ネットワークアンケート回答分寄付金(428件×50円=2万1,400円)。

国際糖尿病支援基金の活動にご協力いただける方を募集中

「糖尿病ネットワーク」では、これまで途上国の糖尿病患者さんのおかれた困難な状況を紹介するとともに、その支援を呼びかけてまいりました。

2001年に「国際糖尿病支援基金」が発足し、途上国の糖尿病患者さんを支援する「インスリン・フォー・ライフ(IFL)」(オーストラリア)や、インドで特定の糖尿病患者さんを支援する「ドリームトラスト」、南米エクアドルで主に小児糖尿病患者さんを支援する「FUVIDA」と提携し、その活動内容を報告するとともに途上国の糖尿病患者さんを支援してまいりました。

これまで当基金に多くの方々より関心を寄せていただき、1,000万円近い寄付金が集まり、実際の支援活動に活用させて頂きました。日本ではそれほどの金額ではなくとも現地では大きな価値を有し、多くの糖尿病患者さんを支援することができ、大変喜ばれております。

国際糖尿病支援基金では、今後、更に活動の輪を広げるために、当基金の趣旨に賛同し、ご協力いただける方を募集しております。

以下のようなお仕事をお手伝い頂ける方を募集しています。

  • 原稿執筆、編集補助
  • 英文原稿の翻訳
  • ホームページの運営、サポート
  • 国際糖尿病支援基金の広報
  • その他

このような方にご協力いただけると助かります。

  • 糖尿病の患者さん または 糖尿病に携わる医療従事者
  • パソコンが使える方
  • レポート等の原稿が書ける方
  • ボランティアとして時間があるときに当基金の活動にご協力いただける方
  • 海外在住の日本人の方で、当基金の活動に関心のある方

興味のある方、ご賛同頂ける方は、お気軽に下記へご連絡をお願いします。

問い合わせフォーム
・氏名(フリガナ) 性別
・住所 ●●県○○市
・連絡先(メールアドレス) ・糖尿病患者(1型・2型)、医療従事者(医師、看護師、栄養士、他)、その他
・年代(10代、20代、30代、40代、50代、60代以上)
・志望動機;このような活動ならご協力ができる。など


2013年9月活動報告

Dream Trust(インド)の1型糖尿病患者支援のためのスポンサー費6口(6人分)として17万9,514円(1800USドル)と活動資金10万円を送金。
〔送金手数料6,500円〕

Samanta, la joven ecuatoriana diabetica de tipo 1

 Presentamos a una jóven ecuatoriana, Samanta Freire Soledispa, quien aparece como el símbolo en los carteles del Insulin for Life (IFL) global (Australia).

 Samanta, que ahora tiene 13 años la diagnosticaron diabetes de tipo 1 cuando tenía apenas 2 años.

 En Ecuador, los gastos para el tratamiento de la diabetes hace sufrir económica y mentalmente a la familia de los pacientes.
Es por esta razón que aumentan los casos mortalidad.
Por situaciones económicas, Samanta también recibe de FUVIDA (Fundación Aprendiendo a Vivir con Diabetes) apoyo periódico de medicamentos para la enfermedad.

 La IDAFJ (The International Diabetes Aid Fund Japan) aprueba el propósito de FUVIDA y le ayuda por medio del IFL (Australia).

 Samanta ahora vive con su madre y sus dos hermanos.
Su madre María mantiene a la familia con los 318 dólares que gana mensualmente en una tienda deportiva.porque, ella y su familia no cuentan el apoyo de su padre.

 Pero con este salario no se puede conseguir un mínimo nivel de vida en Ecuador. Siempre les hace falta comida y ropa.
Aunque es una vida inestable, Samanta vive feliz con su familia.

 Cuando Samanta contrajo la enfermedad, su madre sintió un shock muy fuerte ya que en Ecuador los gastos médicos para la diabetes es una carga excesiva tanto económica como mentalmente.
Cuando María tuvo ansiedad por la enfermedad de su hija, una jóven quien tenía la mísma enfermedad de Samanta le comentó sobre FUVIDA.





(izquierda) Samanta de 4 años → (derecha)Samanta de 13 años. Actualmente estudia en la escuela y vive feliz con su familia y amigos todos los días.

(izquierda) Samanta y su madre María. Ahora María participa en la actividad voluntaria de FUVIDA.
(derecha) Samanta y sus hermanos. A su hermano mayor también le diagnosticaron diabetes de tipo 1 el 2010.




 Actualmente gracias al apoyo de FUVIDA, Samanta puede recibir atención médica e insulina para su tratamiento.
Todos los días le miden su nivel de glucemia y le inyectan 5 veces NPH,R,H de la insulina.
Su hermano quien contrajo la enfermedad también recibe el apoyo de FUVIDA.

 Samanta y su familia están muy agradecidos por la ayuda de FUVIDA.

 FUVIDA fue establecida en 1998 por el Doctora Calderón. El motivo por el que se estableció FUVIDA fue que la hija del representante contrajo diabetes y se enfrentaron con una realidad muy cruel: la discriminación a menores de edad con diabetes y el nivel de mortalidad por dicha enfermedad.

 A diferencia de Japón, en Ecuador el sistema de salud no desarrolla bien ni tampoco presta apoyo a los pacientes diabéticos. Por esta razón el IFL global Australia, sede local de Canadá, la IDF (internacional diabetes federation), LFC (life for children) prestan apoyo a FUVIDA.
Para recibir este apoyo, los jóvenes diabéticos se reúnen en el establecimiento de FUVIDA una vez por mes.

 FUVIDA además da conferencias sobre la educación diabética, cada verano organiza un campamento「Dulces Amigos」para niños y jovenes con diabetes. Este año también se realizó el campamento del 31 de Julio al 4 de Agosto. La IDAFJ apoya este campamento mediante la IFL Australia.




インスリン・フォー・ライフ(IFL)グローバルの紹介(2)ドイツ

 オーストラリアに本部をもつインスリン・フォー・ライフ・グローバル(IFL)では、世界8ヶ国に支部があり、途上国の糖尿病患者さんへの支援活動を行っています。
今回「インスリン・フォー・ライフ(IFL)グローバルの紹介」では、インスリン・ツム・レーベン(IZL)ドイツの活動内容についてご紹介します。

 国際糖尿病支援基金は、この活動の趣旨に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)グローバルを支援しています。





Insulin Zum Leben(IZL) Bundesrepublik Deutschland
Heidrun Schmidt-Schmiedebach

ハイディ・シュミット・シュミーデバッハ会長
(ドイツ連邦共和国 在住)

 

 インスリン・フォー・ライフ・グローバル(IFL)のドイツ語圏には、インスリン・ツム・レーベン(IZL)(インスリン・フォー・ライフをドイツ語に訳した名称)として、ドイツとオーストリアに支部があります。

今回、IZLドイツ支部の活動について、会長のハイディ・シュミット・シュミーデバッハさんよりお話を伺いました。

※「インスリン・ツム・レーベン(オーストリア)」については、インスリン・フォー・ライフ(IFL)グローバルの紹介(1)インスリン・ツム・レーベン(オーストリア)をご覧ください。

 IZLドイツは、ドイツ糖尿病連合(Deucher Diabetiker Bund)の活動に大きな貢献をされた、ハインツ・イェゲール氏が1994年にIFL代表のロン・ラーブ氏と知り合ったことがきっかけで設立されました。

 ドイツ糖尿病連合は、かつてDeuche Dianetes Gesellschaft(DDG)(ドイツ糖尿病協会)、Diabetischer Kinder und Jugendlicher(BDKJ)(ドイツ小児、若年糖尿病患者同盟)、Verband der Diabetes-Beratungs und Schulungsberufe in Deucheland (VDBD)(ドイツ糖尿病患者のための職業相談・訓練協会)といった団体から成り立っていました。
 当初、IZLドイツはドイツ糖尿病連合のもとにありましたが、2009年にドイツ糖尿病連合が解散したため、現在はBDJKの傘下で活動をおこなっています。

 シュミーデバッハ会長自身はもともと学校教員で、第一子妊娠中に1型糖尿病を発症しました。その後約8年間、糖尿病の治療をしながら教員の仕事を続けていましたが、第二子妊娠時に休職し、その時に、ハインツ・イェゲール氏と知り合い、ドイツ糖尿病連合の会計担当を務めることになりました。同時に、糖尿病患者のための自立支援グループも立ち上げ、現在、IZLドイツ以外にも6つの糖尿病患者の自立支援組織の幹部を務めています。

 2000年にイェゲール氏が他界し、後任としてシュミーデバッハ会長が選ばれましたが、会長就任にあたり、彼女は教員の仕事を継続するか辞職するかの決断を下さなければなりませんでした。この時点で、彼女にとってドイツ糖尿病連合やIZLドイツの活動は既に重要な仕事となっていたため、教員を辞職することに決めましたが、今後の家計を考えると、この決断は易しいものではありませんでした。
そのため彼女は、将来に備えて糖尿病エデュケーターの資格を取り、現在は週12時間、医療機関で糖尿病患者の教育と治療にあたり、いくらかの収入を得ています。 シュミーデバッハ会長にとって、教員の経験が今の糖尿病エデュケーターという仕事に非常に役立っているようです。

IZLドイツの事務所。棚に収められているインスリン等は、提携先であるルワンダなど途上国の糖尿病患者さんへ寄付されます。



  IZLドイツの事務所は、ドイツ南部のラシュタットにあります。
毎月、提携先であるルワンダなどの途上国の糖尿病患者さんへ、インスリンや注射器、血糖測定器等の物資を支援しています。

  支援物資の収集方法については、ドイツ国内で刊行されている糖尿病関連誌にIFLドイツの活動紹介や途上国の糖尿病患者さんがインスリンを必要としている内容の記事を掲載し、読者へ物資や寄付金等の寄付を呼びかけています。
これらの寄付は、患者さんから直接送られてくることもあれば、医療従事者からクリニックや薬局、老人ホームを通じて送られてくることもあります。IZLドイツでは、寄付してくださった方々全員にお礼状を送付しています。
  活動資金についても多くの読者が援助をしてくださり、その金額は2.5ユーロから500ユーロ(約320円から65,000円)ですが、中には毎年6,000ユーロ(約78万円)を寄付してくださる方々が20名程います。以前、シュミーデバッハ会長がトーマス・フィッシュベルゲール賞を受賞した時は、5000ユーロ(約650万円)の賞金をいただき、この金額をIZLドイツへ寄付しました。

  シュミーデバッハ会長は、IZLドイツの活動を理解し協力してくれる賛同者(会員)をドイツ全土で得ることが最も重要と考えており、ウェブサイトや糖尿病関連のイベントで賛同者を募集しています。こうしたことで、IZLドイツの活動の輪が広がり、多くの賛同者を得ることができると考えています。

2013年1月、IZLドイツからの支援によりルワンダで糖尿病患者のための教育キャンプが行われました。
ルワンダ糖尿病協会代表ギショマ氏の運営のもと、糖尿病エデュケーターや16歳から26歳までの糖尿病患者さん52名が参加しました。
ルワンダの糖尿病事情については、森田会長の「わが友糖尿病」ルワンダの糖尿病事情をご覧ください。



 最後に、シュミーデバッハ会長は、「先進国におけるIFLプログラムの活動は、途上国でたくさんの糖尿病患者さんの命を救うことにつながっています。そして、今後も継続して、この支援活動を続けて行きたいと思っています。」と話しています。


■インスリン・ツム・レーベン(IZL)ドイツ
insulin zum leben deutschland
http://www.insulin-zum-leben.de/

関連サイト

 国際糖尿病支援基金は、インスリン・フォー・ライフ(IFL)グローバルの活動を支援しています。
皆様のご協力をいただきますようお願いいたします。

 インスリン・フォー・ライフ(IFL)グローバルの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口


2013年8月活動報告

寄付金収入(1件)5,500円

エクセルエイド少額短期保険株式会社 「ふぉーりっくぷろぐらむ」寄付金


2013年ドリームトラスト(インド)からのレポート(2)

 インドで糖尿病患者さんを支援するドリームトラスト(代表 シャラッド・ペンデセイ医師)では、元クリケット選手のスニル・ガヴァスカール氏をお迎えして、小児糖尿病患者さんとの交流会を開催しました。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、ドリームトラストを支援しています。


スニル・ガヴァスカール氏(写真:中央)とドリームトラスト代表のシャラッド・ペンデセイ医師(写真:右)


ガヴァスカール氏との交流会には多くの糖尿病患者さんが集まりました。


子供たちからのサインに応じるガヴァスカール氏

 スニル・ガヴァスカール氏は、1970年から80年にかけて活躍したクリケット選手で、インドでは誰もが知っている有名な方です。現役中は多くの功績を残しましたが、現在は引退し、クリケットの試合の解説者や、ムンバイで経営会社のオーナーとして活躍しています。

■スニル・ガヴァスカール氏(ウィキペディア(英語版))より
http://en.wikipedia.org/wiki/Sunil_Gavaskar

  ドリームトラストのスタッフであるプラカシュ・デキシット氏が、現在、インドクリケット協会の幹部を務めており、ガヴァスカール氏とも友人ということで、2012年12月にガヴァスカール氏と糖尿病患者さんとの交流会が実現しました。


ガヴァスカール氏のサインと、ドリームトラストへのメッセージが書かれています。


交流会には多くの参加者が集まり、ガヴァスカール氏は糖尿病の患者さん達に向けて、「糖尿病であっても落ち込んではいけない。夢を大きく持って、自分を信じて一生懸命努力しよう!」とのメッセージを送りました。特に子供たちは国民的ヒーローの言葉に大変励まされましたようです。

 その後、ガヴァスカール氏からドリームトラストへ、寄付金として100万ルピー(約180万円)の小切手が送られました。同封されていた手紙には、『多忙により寄付金の送付が遅くなってしまいましたが、ドリームトラストの活動に役立ててください。』とのメッセージが添えられていました。


ガヴァスカール氏から寄付された100万ルピーの小切手と手紙。 手紙には「この寄付金をドリームトラストの活動に役立てて頂きたい。」と書かれてあります。


 インドでは、いまだ社会や文化、経済的事情の面において差別があり、1型糖尿病の子供を持つ家庭ではインスリンを与える経済的な余裕が無いという理由で治療を受けられず、子供たちが亡くなるケースが後を絶ちません。

 ドリームトラスト代表のシャラッド・ペンデセイ医師は、2人の糖尿病の少女を失った経験から、1995年にドリームトラストを発足しました。
ドリームトラストでは、特定の糖尿病の患者さんを継続的にサポートするスポンサー制度を設けており、スポンサー費用は、主に1年分の患者さんのインスリンや診察費、通院にかかる旅費等に使われております。
2013年6月現在、685名のインドの糖尿病患者さんが支援を受けており、国際糖尿病支援基金からも現在16名の糖尿病患者さんを支援しています。

 また、スポンサー制度以外にも、糖尿病患者さんやその家族のために交流会や勉強会のほかに、インドの糖尿病患者さんたちは、社会的、経済的な事情から教育を受ける機会が限られいるため自立支援を促すべく、職業訓練や就業支援、結婚支援等の「社会復帰支援プログラム」を実施しています。

 国際糖尿病支援基金は、この活動に賛同し、ドリームトラストの活動を支援しています。ドリームトラストのスポンサーシップにご協力を頂きますようお願い致します。

ドリームトラスト(インド)活動のねらいと目的
https://dm-net.co.jp/idaf/2005/002098.php
国際糖尿病支援基金が支援するドリームトラストの糖尿病患者さん
https://dm-net.co.jp/idaf/sponsoring.php
ドリームトラスト活動内容
https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/dream-trust-7.php

ドリームトラストのスポンサーシップ

1口:30,000円(糖尿病の子供1人、1年分の医療費として)
※2013年7月現在
※大幅な為替の変動があった場合は、1口の金額を変更することがあります。

  • 1口で、1型糖尿病患者さんのスポンサーになり、インスリンや医療費1年分をまかなうことになります。
  • 毎年1回、スポンサーになった子供の写真と治療状況などをお届けするとともに、ホームページ上でご紹介します。

 ドリームトラストのスポンサーシップにご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄に掲載を希望するお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

※通信欄へ「ドリームトラストのスポンサーシップ支援」とお書き頂きますようお願い致します。

2013年7月活動報告

寄付金収入(3件)6万8,750円

上記金額には、以下が含まれています。
「糖尿病情報BOX&Net.」No.37ネットワークアンケート回答分寄付金(675件×50円=3万3,750円)。

2013年6月活動報告

寄付金収入(4件)7万5,000円

インスリン・フォー・ライフ(IFL)(オーストラリア)へ、FUVIDA(エクアドル)小児糖尿病サマーキャンプへの支援金として25万825円(2500USドル)と、糖尿病患者さんに対する支援活動費として100,330円(1000USドル)を送金。
〔送金手数料6,500円〕

2013年ドリームトラスト(インド)からのレポート(1)

 インドで糖尿病患者さんを支援するドリームトラスト(代表 シャラッド・ペンデセイ医師)より、「ペンデセイ・トラスト」の設立についてのレポートが届きましたので、ご紹介します。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、ドリームトラストを支援しています。

 2011年7月にイギリス人女性ジャーナリスト、ルーシー・レイコックさんがドリームトラストを訪問し、インドの糖尿病患者さんについて取材を行いました。

レイコックさんの取材の様子については、以下の記事をご参照ください。
■ルーシー・レイコックさんのブログ「夢に向かう医師」(一部翻訳)
https://dm-net.co.jp/idaf/2011/015961.php

 この度、レイコックさんがイギリス国内において「ペンデセイ・トラスト」を設立し、2013年5月14日にチャリティーを兼ねた設立記念パーティーが開かれました。
「ペンデセイ・トラスト」は、ドリームトラストの患者さんを支援することを目的として設立され、会の名称は、ドリームトラストの代表者である、シャラッド・ペンデセイ医師の名前が付けられました。

 設立記念パーティでは、グループ対抗のクイズや抽選会などが行われ、1,129イギリスポンド(約17万円)の支援金が集まりました。このうち、会場費など経費を差し引いた1,000イギリスポンド(約15万円)がドリームトラストへ寄付されることになります。







 国際糖尿病支援基金は、この活動に賛同し、ドリームトラストの活動を支援しています。ドリームトラストのスポンサーシップにご協力を頂きますようお願い致します。

ドリームトラスト(インド)活動のねらいと目的
https://dm-net.co.jp/idaf/2005/002098.php
国際糖尿病支援基金が支援するドリームトラストの糖尿病患者さん
https://dm-net.co.jp/idaf/sponsoring.php
ドリームトラスト活動内容
https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/dream-trust-7.php

ドリームトラストのスポンサーシップ

1口:30,000円(糖尿病の子供1人、1年分の医療費として)

※大幅な為替の変動があった場合は、1口の金額を変更することがあります。

 ドリームトラストのスポンサーシップにご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄に掲載を希望するお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

※通信欄へ「ドリームトラストのスポンサーシップ支援」とお書き頂きますようお願い致します。

国際糖尿病支援基金が支援するインドの糖尿病患者さんについて

 インドで糖尿病患者さんを支援するドリームトラスト(代表 シャラッド・ペンデセイ医師)より、国際糖尿病支援基金が支援するインドの1型糖尿病患者さんの近況が届きましたので、ご紹介します。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、ドリームトラストを支援しています。

  「国際糖尿病支援基金」では、ドリームトラスト(インド)のスポンサー制度を通じて、経済的に恵まれないインドの糖尿病患者さんを支援しています。

  この活動に賛同し、2013年6月現在、16名の方にスポンサー制度に参加して頂いています。
この度、国際糖尿病支援基金が支援するインドの糖尿病患者さんの近況が届きましたので、ペンデセイ医師のメッセージと併せてご報告します。

インドの糖尿病患者さんの近況につきましては、以下のサイトをご覧ください。

国際糖尿病支援基金が支援するインドの糖尿病患者さん

https://dm-net.co.jp/idaf/sponsoring.php#dt



国際糖尿病支援基金
ドリームトラストスポンサー 各位

いつもドリームトラストの活動にご支援を頂きまして、心より御礼申し上げます。
皆様からの暖かいサポートにより、ドリームトラストは継続して活動を続けることが出来ます。

ドリームトラストでは、2011年まで主に小児1型糖尿病の患者さんが必要とするインスリン、注射器、そして治療費用を支援してまいりましたが、昨年2012年より、一定の基準を満たした患者さんに対し、グルコメーターと1日2回分のテストチップの提供を始めました。 これは、インド・カナダの研究プロジェクトにより、ドリームトラストへ寄付がされました。

また、現在、このプロジェクトのからの援助を受けて、上記の以外に自転車、ミシン、就学のための奨学金、小規模な事業を始めるための資金、他の疾病に対する資金も提供しています。

国際糖尿病支援基金からスポンサー支援を受けている子供達のうち、アダルシュ・バンゲ、フンカル・カモネ、イシカ・ワンジャリが、インド・カナダ研究プロジェクトから提供を受けました。

以上、ご報告申し上げます。 今後とも、よろしくお願いします。

ドリームトラスト
代表 シャラッド・ペンデセイ




 また、同様の支援活動を「Diabetes Kenya Lifeline(JAMBO!)(ケニア)でも行っていますので、
ご覧ください。

Diabetes Kenya Lifeline(JAMBO!)(ケニア)活動のねらいと目的
https://dm-net.co.jp/idaf/2005/002098.php
国際糖尿病支援基金が支援するDiabetes Kenya Lifeline(JAMBO!)の糖尿病患者さん
https://dm-net.co.jp/idaf/sponsoring.php

ドリームトラスト(インド)のスポンサーシップ

1口:30,000円(糖尿病の子供1人、1年分の医療費として)
※大幅な為替の変動があった場合は、1口の金額を変更することがあります。

  • 1口で、1型糖尿病患者さんのスポンサーになり、インスリンや医療費1年分をまかなうことになります。
  • 毎年1回、スポンサーになった子供の写真と治療状況などをお届けするとともに、ホームページ上でご紹介します。

 ドリームトラストのスポンサーシップにご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄に掲載を希望するお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

※通信欄へ「ドリームトラストのスポンサーシップ支援」」とお書き頂きますようお願い致します。

2013年5月活動報告

寄付金収入(2件)6万円


インスリン・フォー・ライフ(IFL)グローバルの紹介(1)オーストリア

 オーストラリアに本部をもつインスリン・フォー・ライフ・グローバル(IFL)では、世界8ヶ国に支部があり、途上国の糖尿病患者さんへの支援活動を行っています。
第1回目の今回は、ヨーロッパ・オーストリアにある「インスリン・ツム・レーベン(IZL)オーストリア」の活動内容についてご紹介します。

 国際糖尿病支援基金は、この活動の趣旨に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)グローバル(オーストラリア)を通じて支援しています。





Insulin Zum Leben(IZL) Republik Österreich
Johanna Brandl

ヨハンナ・ブランデル会長
(オーストリア共和国 在住)

 

 インスリン・フォー・ライフ・グローバル(IFL)のドイツ語圏には、インスリン・ツム・レーベン(IZL)(インスリン・フォー・ライフをドイツ語に訳した名称)として、ドイツとオーストリアに支部があります。

今回、IZLオーストリア支部の活動内容について、会長のヨハンナ・ブランデルさんよりお話を伺いました。

 IZLオーストリアは、オーストリア糖尿病専門看護師協会の協力によって設立されました。2013年現在はオーストリア糖尿病エデュケーター協会と共同で、IZLオーストリアを運営しています。

 オフィスは、ブランデル会長の自宅にあり、2006年よりIFLグローバルの協力機関として、途上国の糖尿病患者さんへの支援活動を行っています。
IFLグローバルとは、インスリン、注射器、血糖測定器など途上国の糖尿病患者さんへ支援するための物資を融通し、支援方法等についての情報交換を行っています。

2012年欧州糖尿病学会(EASD)の展示会場において。ヨハンナ会長(左)、とIZLドイツのハイディ会長(左から2番目)とともに出展し、プロモーション活動を行いました。



 ブランデル会長がIZLと関わるようになったのは、以前、オーストリアの病院で糖尿病専門の看護師とエデュケーターとして勤務する傍ら、オーストリア糖尿病専門看護師協会の役員を務めていました。その中で、IFLグローバルの活動を知り、途上国の糖尿病患者さんに対する支援活動に関心を持ったことがきっかけで、IZLを設立しました。

 ヨハンナ会長は、現在、医療現場からは退いており、IZLオーストリアの活動に専念しています。  今後もできるだけ長く、この素晴らしい支援活動を続けて行きたいと思っています。



■インスリン・ズム・レーベン(IZL)オーストリアの紹介パンフレット


クリックすると拡大表示

■インスリン・ツム・レーベン(IZL)オーストリア
http://www.diabetesberater.at/

関連サイト

 国際糖尿病支援基金は、インスリン・フォー・ライフ(IFL)グローバルの活動を支援しています。
皆様のご協力をいただきますようお願いいたします。

 インスリン・フォー・ライフ(IFL)・グローバルの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口


2013年4月活動報告

寄付金収入(2件)60,000円

Dream Trust(インド)の1型糖尿病患者支援のためのスポンサー費8口(8人分)として22万5,384円(2400USドル)を送金。
〔送金手数料6,500円〕

カンボジアの糖尿病患者さんについて

  カンボジアと言えば、世界的に有名なアンコール・ワットの遺跡を思い出す方も多いと思います。
私自身も1990年代後半に、アンコール・ワット遺跡群とプノンペンの街を観光で訪れたことがあります。当時は、内戦終結後間もない時期で、まだ遺跡の周辺でさえも地雷が数多く残っており、内戦、特に地雷のために障害を負った人達を多数目にしました。

  1970年代後半から1990年代前半のカンボジア情勢は、内戦中の戦火やポルポト政権による虐殺から逃れるためにカンボジアから多くの人々が難民として日本にやって来たことが記憶に残っている方もいらっしゃると思います。

  今回、インスリン・フォー・ライフ グローバル(オーストラリア)より、カンボジアの糖尿病患者さんのおかれた状況を紹介するリポートが届きましたので、ご紹介させていただきたいと思います。


カンボジアの糖尿病患者女性ソクハンさんは、今頃、何処でどうしているのでしょうか・・・

  ソクハンさんが最初にプノンペン市内にあるコッサマク病院で診療を受けたのは50歳の時でした。彼女は、首都プノンペンから約315キロ離れたカンボジア北部のクラティ州、クロング地区に住んでしました。


写真1:ソクハンさん。糖尿病の壊疽により左足を切断されてしまいました。

写真2:ソクハンさんの右足に傷が広がった状態。

写真3:2007年の「世界糖尿病デー」ウォークイベントに参加した糖尿病女性の足。

写真4:ソファさんと彼女の息子(1型糖尿病)、小児基金支援者のヘレン・ケウキーさん。現在ソファさんはから自転車、学校の制服、ノートの寄付を受けていますが、これらの支援は14歳までしか受けられません。

写真5:1型糖尿病患者のカニサちゃん

  彼女の主治医で糖尿病専門医であるセレイ・セン医師は彼女と携帯電話で連絡を取りあっていましたが、最近音信が途絶えてしまいました。単に携帯電話が使用できない状況にあるのかそれとも、彼女の身に何かが起きたのか…
カンボジアでは、総人口の半数は1日2ドル以下で生活をしており、ソクハンさんもその一人です。カンボジアの若い世代とは異なり、彼女の年代は家事や子育てに勤しむ保守的な世代です。

  ソクハンさんは、1997年に糖尿病と診断され大変なショックを受けました。主治医のセン医師に出会うまで、彼女は糖尿病専門医を始め、糖尿病の専門知識を持つコ・メディカルやエデュケーターと接する機会がありませんでした。カンボジア政府は、糖尿病や非感染症よりもエイズ・マラリア・結核と言った感染症ばかりに関心を向けています。
そのため、ソクハンさんがかつてそうであったように、カンボジア人女性の71%は、この「サイレントキラー」について、何も知らないのです。

  糖尿病と診断されて以来、彼女は適切な治療も教育も継続的なフォローアップも受けることなく、過ごしてきました。ソクハンさんの夫は、バイクでアイスクリームを販売する仕事をしており、収入は1日1ドルです。夫の収入では、診療所に行くことはおろか、インスリンを購入することもできません。ソクハンさんが生きるために、親戚中からお金をかき集めて、近所の薬局で、15ドル?20ドルの10ml入りのインスリンバイアルを購入しなければなりませんでした。このインスリンの費用は、一家の1か月分の生活費に相当します。 次第にソクハンさんの体調が悪化したため、彼女の夫はプノンペン市内の病院で治療を受けるために交通費や治療費を工面するために大事な商売道具であるアイスクリーム販売用のバイクを売らなければなりませんでした。

 

  2005年5月25日、ソクハンさんは、感染によるショック症状と左足の壊疽のためにコッサマク病院へ入院しました。セン医師は、「命が助かるには、早急に左足を切断するしか無い」と宣告しなければなりませんでしたが、当時、病院では壊疽に対する抗生物質もインスリンも日常的に不足していました。

  結局、ソクハンさんの左足は切断されてしまいました(写真1)。

  左足切断後、術後の傷の治りを良くするため、血糖値をできるだけ正常値に保つたなければならず、そのためにインスリン療法が必要でした。一家の収入源であった商売道具のバイクを売りましたが、更に一家に追い打ちをかけるような出来事がおこりました。今度はソクハンさんの右足にも大きな傷が広がったのです。(写真2)
  彼女が生存するには、更なる治療やインスリン療法が不可欠であり、そして生き延びるためには、右足も切断するしか選択肢は無いのです。 闘病中のソクハンさんの手記には、助けを求める痛切な願いが書かれています。

  カンボジア難民として米国に渡り、現在も米国に住む、セアンビー・クオチ氏がコッサマク病院を訪ねた時に、ソクハンさんのインスリン購入資金として50ドル寄付しましたが、彼女は退院はしたものの、その後どうしているのか、今も生きているのかさえもわかりません。

  ソクハンさんのケースは、例外ではありません。患者団体の会員のモ・ポ・ツヨォ氏は、世界糖尿病デーのウォーキングイベントで多くの女性が足に合併症を抱えているのを見て驚きました(写真3)。
セン医師は、内戦中は経験豊富な外科医でしたが、糖尿病患者さんが足の切断という最悪な事態を起さないようにするために糖尿病の専門医となりました。しかし、院内には糖尿病の足のケアに関する専門家がいないために、まずは「足の専門家養成チーム」を立ち上げなければなりませんでした。セン医師は、経済的事情でインスリンを購入することができない患者さんのために、インスリンを提供してくれる慈善団体を探していましたところ、オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援する「インスリン・フォー・ライフ グローバル」を知りました。現在、インスリン・フォー・ライフは、コッサマク病院にインスリンを提供している団体の一つです。

  また、一般の人たちにも糖尿病予防に関する啓発を早急に行わなくてはなりません。家事を担う女性や、その子供たちが、クメール神話と揶揄される「カンボジアでは、糖尿病の女性や子供は、死の宣告と同然」という状態を脱しなければならないからです。

  最近の状況から推定されることは、カンボジアでは40?50歳代女性の約71%が糖尿病でありながらも未診断の状態であり、うち51%は高血圧による心臓疾患の合併症負っています。先進国では、糖尿病女性の発症は64歳前後が多いと言われ、労働生産世代からは外れますが、カンボジアの場合は、女性の40?50歳代が半分を占め働き盛りの世代が多い状況です。 このことは、経済活動において労働生産性を落とすことから、家族や国家にとっても大きな負担となります。

  カンボジアでは、家族の絆を大切にしており、ソクハンさん家族もその1人です。しかし、ソファさんのケースは、違いました。
ソファさんはソクハンさんよりも若い世代ですが、彼女には、6人の子供がいます。現在10歳になる息子が生後7か月の時に1型糖尿病と診断されました(写真4)。

  ソファさんの息子が糖尿病と診断されたとき、彼女はセン医師に「これ以上6人の子供たちを養うことはできない」と悲しそうに言いました。
彼女の夫は家族を捨てて逃げてしてしまったため、金銭的な余裕がなく、今は息子と2人で観光都市として有名なシェムリアップにおいてNGOが運営する小さな絹工場で働いています。この収入に加えて近所にある小児科基金からの支援を受けています。

  彼女らは10年前より小児科基金の支援を受けていますが、以前は現在の住まいから350キロ離れた所に住んでいたため、通院のための交通費と宿泊費で家計は破たんしてしまいました。現在は小児科基金の支援を受けているものの小児科基金の支援は14歳までしか受けることが出来ませんので、「息子が15歳になったら、どうすれば良いものか…」とソファさんは心配しています。

  同じく1型糖尿病のカニサちゃん(写真5)は8歳くらいに見えますが、実は13歳です。数か月の間にカニサちゃんの体重は激減したため、カンポン・チャム糖尿病クリニックで診察を受けたところ、クオン・ソファリン医師によって1型糖尿病と診断されました(写真6)。

  彼女の両親は、プノンペンから約50キロ離れたタケオに住んでいたため、プノンペンにある小児科基金で支援を受けるための交通費と宿泊費を捻出するため両親は家と土地を売却しなければなりませんでした。つまり、交通の便の悪い地区に住んでいたため、糖尿病治療のための支援を受けるために莫大な費用がかかってしまったのです。母親は失業し今はメコン川沿いで野菜栽培して家計の足しにしており、父親は3年前までは近くにある湖で漁業をしていましたが、建物建設により湖が埋め立てられてしまいました。一家は、高利の借入を抱えており、返済に苦しんでいます。
  現在は50ドルの寄付でインスリンを購入し、そのお蔭でカニサちゃんはインスリン治療を受けています。体重も数週間で約10キロ戻りましたが、そのインスリンも底を尽きようとしています。

  調査によれば、カンボジアの糖尿病有病率は10%、糖尿病予備群は10%と言われています。カンボジア保健省の糖尿病がもたらす負担が大きいことに気付き始めていますが、未だ具体的な対策を打ち出せないままです。いつになったら、この悲惨な状況が改善されるのでしょうか? それまでにソクハンさんが生きているのか?ソファさん息子とカニサちゃんが15歳になり支援が打ち切られた時に何処でインスリンを入手するのか?が残る疑問です。




  以上が、今回インスリン・フォー・ライフ・グローバルから寄せられたカンボジア情報の翻訳ですが、カンボジアの糖尿病の人達、特に女性が置かれた状況が厳しいことが伺えます。 カンボジアに在住経験のある友人に、記事に触れられている、40、50歳代の女性について尋ねてみました。友人の話では、内戦時、その後の圧制期、そして復興の混乱期に、いわゆる青春に当る時期を過ごし、同世代の男性たちは、皆、強制労働に駆り出されたり、兵士として従軍したため、命を落とした人たちが多く、男女の人口比が大きく異なることから、結婚の機会に恵まれなかった女性が多数いるとのことでした。

  日本と比べ、大変厳しい状況にある人たちのことを思いながら、恵まれた日本という国の中で糖尿病の治療を受けることができることに感謝すると共に自分に何かできることは無いかと考えさせる記事でした。

「Sokhann, a woman with diabetes in Cambodia」(Diabetes Voice IDF)より、一部翻訳


関連サイト

2013年3月活動報告

寄付金収入(7件)257,200円

上記金額には、以下が含まれています。
「糖尿病情報BOX&Net.」No.35ネットワークアンケート回答分寄付金(359件×50円=1万7,950円)。
「糖尿病情報BOX&Net.」No.36ネットワークアンケート回答分寄付金(625件×50円=3万1,250円)。

これまでに寄せられた寄付金

20,681,414円

これまでに実行した支援金

20,274,037円
2025年12月現在

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2013年12月04日
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2013年11月13日
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