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2026年11月04日

指や手首の使い過ぎ ~けんしょう炎(黒須病院 長田伝重センター長)~

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時事通信社

 指の付け根や手首の親指側に痛みが生じるけんしょう炎。女性に多い病気として知られるが、近年はパソコンやスマートフォンの長時間使用に伴うとみられる発症も増えているという。黒須病院(栃木県さくら市)栃木手外科センターの長田伝重センター長に話を聞いた。

 ◇女性ホルモン低下も影響

痛みや引っかかりが

痛みや引っかかりが

 骨と筋肉をつなぐ腱(けん)と、それを包むトンネル状のけんしょうが擦れ合うことで炎症が起きるけんしょう炎。指の付け根に起きるものは「ばね指(弾発指=だんぱつし)」、手首の親指側に起きるものは「ドケルバン病」と呼ばれる。小指側に起こる「尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)けんしょう炎」もある。

 「ばね指は草むしりや手芸など、同じ動作の繰り返しで起こりやすく、閉経後や産後の女性ホルモン低下、糖尿病患者でも多く見られます。ドケルバン病は閉経後や産後の女性ホルモン低下に加え、パソコンのタイピングやスマホ操作による親指の使い過ぎも原因になると考えられます」と長田センター長は説明する。

 糖尿病では高血糖状態によって、腱やけんしょうが厚く硬くなり、炎症が起こりやすくなる。また、女性ホルモン(エストロゲン)には関節内滑膜(かつまく)や腱の滑膜の炎症を抑える働きがあり、閉経や出産による低下が発症に関与すると考えられている。

 症状は、痛みの他、ばね指では指の曲げ伸ばし時に「カクン」と引っかかるのが特徴だ。

 ◇可能なら手外科へ

 予防には、指や手首の使い過ぎを避けることが重要。小規模な研究では、エストロゲンに似た働きを持つエクオールを含むサプリメントが症状を改善する可能性が示されている。治療法としては確立されていないが、長田センター長は女性患者への選択肢の一つとしている。

 日常生活に支障を来す痛みや引っかかりがあれば、早めに医療機関へ。治療では、炎症を抑えるステロイド注射(トリアムシノロンアセトニド)が使われることが多いが、副作用の観点から同じ部位への注射回数には制限があるという。

 「特にばね指は、悪化すると関節が硬くなり、指が動かしにくくなる拘縮(こうしゅく)につながる場合があります。症状が出たら、早めに整形外科、可能であれば手外科専門医を受診しましょう」と、長田センター長はアドバイスしている。手外科専門医は、日本手外科学会のウェブサイトで確認できる。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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[ 糖尿病ネットワーク編集部 ]
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