2025年国際糖尿病支援基金・年次報告書
国際糖尿病支援基金・年次報告書
(2025年1月1日-2025年12月31日)
はじめに
「国際糖尿病支援基金(International Diabetes Aid Fund, IDAF JAPAN)」は、途上国における糖尿病患者さんの恵まれない現状を日本の患者さんや医療スタッフに知っていただくこととともに、そのような患者さんを支援することを目的に2001年に発足し、設立から24年目を迎えました。
当基金の活動に多くの方々から関心を寄せていただき、ご寄付をいただきましたことを心から御礼申し上げます。皆様の善意と熱意に支えられ、経済的な理由で治療を受けることが困難な糖尿病患者さんを支援することができました。皆様からのご支援は、現地では大きな価値を有し、多くの糖尿病の患者さんの命が救われております。
2025年の収支
2024年12月31日繰越金:12万151円
2025年内寄付金収入:59万6,526円(寄付の件数 18件)
同上 支出(支援金+送金手数料):58万2,987円
2025年12月31日現在 保有資金:13万3,690円
基金発足以来の支援金累計
収入合計:20,741,414円
支出合計:20,607,724円
2025年の支援活動
下記の3団体を通じて、支援活動を行いました。
1.オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援する「INSULIN FOR LIFE Global(IFL)」(創設者:Ron Raab氏、代表:Alicia Jenkins医師)
IFLでは、途上国をはじめ、災害などの緊急事態が発生した地域において、糖尿病患者さんへの支援活動を実施しています。
フィリピン共和国での支援活動
2013年からフィリピン各地で、IFL主催の糖尿病啓発プログラムを実施しており、2025年も3月、7月、11月に開催されました。11月の糖尿病啓発プログラムには、当基金の森田会長も参加しました。
詳細につきましては、後日、当基金ウェブサイトにて公開予定です。
2025年フィリピンの糖尿病検査プログラムの実施について(IFLレポート)


被災地への支援について
現在も激しい戦闘が続いているウクライナに対しては、2022年より、インスリンをはじめとする医療物資の支援を継続しています。
2025年3月28日に東南アジア地域(ミャンマー連邦共和国・タイ王国)で発生した大規模地震を受け、首都ネピドーに所在する総合病院へ、インスリンを含む医療物資の支援を行いました。
また、パキスタン・イスラム共和国において、2025年8月と9月に大規模な洪水被害が発生し、いち早くインスリンを始めとする糖尿病治療に必要な物資を現地の糖尿病患者さんへ支援しました。
2025年ミャンマー地震に対する糖尿病患者さんへの支援について(IFLレポート)
Insulin for Life Groval(IFL)オーストラリア
送金回数:1回
2.インドの糖尿病患者さんを支援する「Dream Trust」(代表:Sunket Pendsey医師)
経済的に恵まれない現地の1型糖尿病患者さんの健康管理や職業訓練等を支援することを目的として設立されたドリームトラストは、2025年に創立30年を迎えました。

ドリームトラストへの支援は、例年通り包括的な支援と、特定の糖尿病の患者さんを継続的に支援するスポンサー制度の2つの方法で支援を行いました。スポンサー制度には現在、当基金からの援助により13名の方々によりご協力いただいており、13名の1型糖尿病患者さんが継続して医療支援を受けております。スポンサー費用は主に患者さんのインスリンや診察費、通院にかかる旅費等に使われております。
年1回、ドリームトラストから現地の糖尿病患者さんのレポートが届き、子供さんの成長ぶりなど現況を知ることができます。
「国際糖尿病支援基金」が支援をしているドリームトラストの1型糖尿病患者さん
2人の若き1型糖尿病患者さんのサクセスストーリー(インド・ドリームトラスト)

送金回数:1回
3.南米エクアドルで小児糖尿病患者さんを支援する「Fundacion aprendido Vivir con Diabetes(FUVIDA)」(代表:Aracely Basurto Calderon医師)
FUVIDAでは毎年小児・若年糖尿病患者向けのキャンプ「Dulces Amigos」を開催しています。糖尿病の子供たちとその家族だけではなく、糖尿病医療従事者にも正しく糖尿病を学ぶ機会を提供しました。
1型糖尿病患者の人生を変える「チームコネクタD」の活動について(FUVIDAレポート)
Fundacion Vivir con Diabetes FUVIDA(エクアドル)
送金回数:1回
組織基盤の整備と今後に向けて
当基金では基金の理念や国際的な支援の広がりを象徴するシンボルマークの改定を行いました。新しいシンボルマークには、支援の継続性と国や地域を越えたつながりへの思いが込められています。それに伴い、活動内容や理念をより分かりやすく発信するため、公式ウェブサイトのリニューアルを行いました。

円安の状態が続く中、今後の支援活動を継続する工夫が必要と感じていますが、支援先から当基金へ様々な対応を求められており、今まで以上に期待感が高まってきております。
当基金では、今後も途上国の糖尿病患者さんの実情をご紹介し、困難な状態におかれた仲間を少しでも手助けできればと、着実に活動を続けていきたいと考えております。
2025年は、当基金が発足して25年になります。これまでご協力いただきました皆様に改めてお礼を申し上げますとともに、今後も日本とは比較にならないほど劣悪な医療状況におかれた糖尿病患者さんのために、引き続きご支援いただきますようお願い申し上げます。
ありがとうございました。
2026年2月
国際糖尿病支援基金 事務局
