糖尿病網膜症で最も注意しなければいけないのは、自覚症状がほとんどないということです。目の不調が現れたときには糖尿病網膜症はかなり進行しています。近視や乱視などとは違ってメガネやコンタクトレンズなどで視力を矯正することも不可能です。
糖尿病網膜症は、現状、失明原因の第2位に挙げられ、視覚障害者の5人にひとりは糖尿病網膜症によるものと言われています。視覚障害による社会的な損失はとても大きく、日常生活の激変が予想されます。そうならないためにも、できるだけ早い段階で対処を行う必要があるのです。
今回公開した「5-2. 糖尿病網膜症」では、自覚症状がない糖尿病網膜症の進行過程、予防法、現在の治療などを学ぶことができます。ぜひご視聴いただき、定期的に眼科を受診する習慣を身につけてください。
もうひとつの動画「5-11. 糖尿病の急性合併症」では、ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群などの急速に進行する合併症について解説します。ケトアシドーシスはインスリン注射を行っている患者さんに、高血糖高浸透圧症候群は高齢の患者さんに起こりやすく、ぜひ動画をご覧になって予防法を学んでおいてください。
糖尿病3分間ラーニングは、スマートフォン、タブレット端末、PCから、いつでもどこでも無料で視聴できます。医療機関で説明された内容をもう一度確認するための患者さん用サポートツールとして、また、糖尿病教室の導入コンテンツなど、糖尿病療養の様々なシーンでご活用いただけます。