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2026年09月24日

突然死の危険も ~不安定狭心症(国立循環器病研究センター 野口輝夫部長)~

 狭心症は、心臓を取り巻く冠動脈が狭くなり、心臓の筋肉に十分な酸素が届かなくなることで胸の痛みや圧迫感などが生じる病気。中でも安静時や軽い運動時に発作が起こる「不安定狭心症」は、心筋梗塞の前兆といわれ、突然死に至る危険もある。国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)副院長で、心臓血管内科部門冠疾患科・血管科・集中治療科の野口輝夫部長に話を聞いた。

 ◇繰り返す発作

不安定狭心症

不安定狭心症

 「不安定狭心症は、安定狭心症とは全く異なり、突然死や急性心筋梗塞に移行する可能性がある深刻な病態です」と野口部長は説明する。

 一般に安定狭心症は、階段や坂道の上り下り、通勤時の速足、重い荷物を持って歩くなど、一定以上の強度で体を動かした際に短時間の胸部違和感や締め付け感が起きるものを指す。加齢や高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙などによる動脈硬化で血管壁にコレステロールや脂質が蓄積しプラークが形成され、血管が狭くなることが原因だ。安定狭心症では、被膜が厚くプラークは安定している。

 一方、不安定狭心症は被膜が薄く脂質量が多いプラークが破れ、血栓が形成されて冠動脈の血流が低下することで起こる。散歩など軽い運動でも症状が表れ、胸の症状の強さが増したり、持続時間が数分から20分程度と長くなったり、短期間に繰り返したりするのも特徴。テレビ視聴や読書、就寝中などの安静時に出現するのは特に危険だという。

 ◇安静時なら救急外来へ

 放置すると心筋梗塞に移行する可能性が高まる。野口部長によると、急性心筋梗塞を発症する年齢は男性では60代前半、女性では70代前半からが多い。近年は食生活の変化や運動不足などの影響で、中年層でも増加傾向が見られる。

 予防には高血圧や脂質異常症、糖尿病や肥満など動脈硬化の原因となる生活習慣病の管理が重要だ。

 「狭心症は、上半身のどこかに痛みや違和感として症状が表れることが多く、胸だけでなく、喉、肩、奥歯、左腕、背中などに圧迫感や締め付け感が生じる場合もあります。胸焼けのように感じる人もいます」

 日常生活の中でこうした症状があれば、早めに循環器内科を受診することが望ましい。「特に安静時に胸部症状が起きた場合は、夜間でも迷わず救急外来へ」と野口部長は助言している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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[ 糖尿病ネットワーク編集部 ]
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