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2026年06月24日
透析患者、死亡リスクが低い血液型は?
- キーワード
- 糖尿病合併症
これまでに、O型の人は他の血液型の人と比べて心血管疾患の発症や死亡が少ないことが報告されているが、それはあくまで一般の人での話。心血管疾患が主な死亡原因とされる透析患者ではどうなのか。大阪公立大学の研究グループは、透析患者を対象にABO式血液型と心血管疾患の発症や死亡との関連を調査。興味深い結果を報告した。詳細は、国際学術誌Kidney Int Rep(2026;11:106558)に掲載されている。
透析患者1,600人超を5年間追跡
研究グループは、一般の人で見られる血液型と心血管リスクとの関係が、透析患者にも当てはまるかを明らかにするため、透析患者1,600人超の大規模な前向き観察研究で、血液型別の死亡リスクを検討した。
●対象:大阪府内17施設の透析患者1,671人
●追跡期間:約5年
●評価項目:①あらゆる原因による死亡(総死亡)、②心血管疾患による死亡(心血管死亡)、③感染症・悪性腫瘍など、それ以外の原因による死亡(非心血管死亡)
死亡リスク、一般の人と透析患者で異なる結果
血液型の内訳は、A型650人、B型358人、AB型176人、O型487人だった。追跡期間中に464人が死亡。そのうち、心血管死亡が278人、非心血管死亡が186人だった。
解析の結果、O型と比較した総死亡リスクは、B型とAB型では高めだったのに対し、A型の患者では低かった(図-左)。心血管死亡リスクも同様に、O型と比べA型の患者では低かったが、B型ではやや低めにとどまり、AB型では高めとなった(図-右)。一方、非心血管死亡リスクについては、血液型との関連は認められなかった。

一般の人→O型で心血管疾患・死亡リスクが低い
透析患者→A型で心血管疾患・死亡リスクが低い
一般の人では、O型で心血管疾患リスクが低い。一方、透析患者を対象とした本研究では、A型で総死亡および心血管死亡のリスクが低かった。研究グループは、「なぜこのような違いが生じるのかについては分かっていないが、心血管疾患の発症において一般の人とは異なる透析患者特有のメカニズムがあるのかもしれない」とコメント。今回の研究成果が、透析患者における心血管疾患の理解や新たな予防法の開発につながることが期待されるという。
■文献
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