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2026年10月06日
手術前後は禁忌の糖尿病薬、休薬漏れに注意喚起~日本医療機能評価機構
日本医療機能評価機構は9月15日、医療安全情報 2026年9月No.238を公開。手術前後の患者さんに服用が禁じられている(禁忌)糖尿病治療薬について、休薬せずに投薬を継続していた休薬漏れ事例が、2020年1月〜2026年7月に11件発生していたとして注意を喚起した。
休薬漏れを防ぐため、患者さん側にできることは?
今回、休薬漏れが報告された糖尿病治療薬は、以下の3種8剤。種類別では、選択的SGLT2阻害薬が5件、ビグアナイド系薬剤が、配合剤1件を含む4件だった。報告された薬剤の添付文書には、手術前後の患者さんには禁忌である旨が記載されている。
(医療事故情報収集等事業 医療安全情報 2026年9月No.238)
日本医療機能評価機構は、休薬漏れで手術が延期となった2件の事例を紹介している。
事例1:鼠径ヘルニア手術を実施予定の患者
バイアスピリン錠とスーグラ錠を内服していた。外来担当医師は、バイアスピリン錠の休薬指示を出したが、スーグラ錠が手術前後の患者さんに禁忌であることを知らず、休薬指示を出さなかった。入院時、病棟薬剤師は患者がスーグラ錠を内服していることに気付き、医師に報告。手術は延期となった。
事例2:尿管結石破砕術を実施予定の患者
外来看護師は、患者から内服している薬剤があることを聞き取ったが、薬剤名を確認し忘れた。外来担当医師は、紹介状に内服薬の記載がなかったため、患者に確認しなかった。入院時に病棟看護師が、患者がメトホルミン塩酸塩錠を内服していることに気付き、医師に報告した結果、手術は延期となった。
(医療事故情報収集等事業 第83回報告書「再発・類似事例の分析」)
医療者に限らず患者さん側も、それ相応の準備を整えて臨む手術。当然、延期という事態は避けたいところだ。患者さん側にできる策は何か。それは、手術や検査の予定が決まったら、服用している薬について医療者に申告すること。ただし、手術を受ける診療科が糖尿病を診てもらっている診療科と別であることは珍しくない。服用薬について医療者に伝える際は、糖尿病治療薬を含むすべての薬について、お薬手帳を見せながら申告することが推奨されるだろう。
■参考
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