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2016年国際糖尿病支援基金・年次報告書


国際糖尿病支援基金・年次報告書
(2016年1月1日〜2016年12月31日)
◎はじめに

 途上国における糖尿病患者さんの恵まれない現状を日本の患者さんや医療スタッフに知っていただくこととともに、そのような患者さんを支援することを目的に発足した「国際糖尿病支援基金」は、2016年で15年目を迎えました。

 2016年も当基金の活動に多くの方々から関心を寄せていただき、ご寄付をいただきましたことを心から御礼申し上げます。皆様の善意と熱意に支えられ、経済的な理由で治療を受けることが困難な糖尿病患者さんを支援することができました。

   この間、個人・団体からは20件の寄付がよせられ、新たに73万4,150円の基金が集まりました。毎年、定期的にご寄付を頂いている方もおり、基金発足以来の寄付金累計は1,289万2,430円になります。
 一方、当期間中に、途上国の糖尿病患者さんの支援のために110万5,511円(送金手数料を含む)を送金し、実際の支援活動に活用させていただきました。基金発足以来の支援金の合計は1,273万4,009円となりました。
 皆様からのご支援は、現地では大きな価値を有し、多くの糖尿病の患者さんの命が救われ、大変喜ばれております。

 主な支援先は、オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援する「INSULIN FOR LIFE Groval(IFL))」(代表:Ron Raab氏)、インドで糖尿病の子どもや女性を支援する「Dream Trust」(代表Sharad Pendsey医師)や、南米エクアドルで小児糖尿病患者さんを支援する「Fundacion aprendido Vivir con Diabetes(FUVIDA)」(代表Aracely Basurto Calderon医師)の糖尿病サマーキャンプに対して、行ないました。

特にエクアドルでは、2016年4月16日(現地時間)にマグニチュード7.8の地震が発生しました。現地では、多くの糖尿病患者さんが被災したため、FUVIDAへ被災者に対する支援金を送金しました。

   

 今後も当基金では途上国の糖尿病患者さんの実情をご紹介し、困難な状態におかれた仲間を少しでも手助けできればと、着実に活動を続けていきたいと考えております。

 これまでご協力いただきました皆様に改めてお礼を申し上げますとともに、今後とも恵まれない状態に置かれた糖尿病患者さんのために、引き続きご支援いただきますようお願い申し上げます。
 ありがとうございました。



◎2016年の支援活動

支援は、以下の3つの団体を通じて行いました。

  1. IFL(INSULIN FOR LIFE Groval)所在地:オーストラリア

  2.   途上国の糖尿病患者さんに対する活動への支援と、インスリン・フォー・ライフ(IFL)が主導する形で行われた糖尿病キャンプへの支援金として送金しました。
      IFLでは、2016年4月に発生したエクアドル地震や、サイクロンで被害を受けたフィジー共和国に物資を支援し、多くの現地の糖尿病患者さんを救済しました。その他にもカンボジアや国際仏教団体と協力し、インドの糖尿病患者さんへの支援も行っています。

    ■2016年フィリピンの糖尿病事情について(IFLレポート)
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/2016ifl.php

    ■IFLレポート「エクアドル地震に対する緊急支援について」(IDF「Diabetes Voice」より) http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/ifl-6.php



    支援金合計:10万9,683円(送金手数料を含む)
    送金回数:1回

    Insulin for Life Groval(IFL)オーストラリア
    http://www.insulinforlife.org/


  3. FUVIDA(Fundacion aprendido Vivir con Diabetes)所在地:エクアドル
  4.  FUVIDA(Fundacion aprendido Vivir con Diabetes Ecuador)の拠点であるエクアドルでは、2016年4月に大きな地震に見舞われ、現地の糖尿病患者さんが被災しました。当基金からもFUVIDAへ震災に対する支援金を送金しました。

     FUVIDAでは毎年、主に小児糖尿病患者を対象としたサマーキャンプを開催していますが、2016年は震災の影響により、例年のようなかたちでのキャンプは行われませんでした。2017年は7月26日から30日にかけて行われる予定です。

    被災地の簡易診療所にて支援活動を行うFUVIDAのスタッフたち



    ■エクアドル地震から1ヵ月が経過し・・・
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/fuvida-1.php

    ■2016年エクアドルでの支援活動について(IFLレポート)(1)
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/2016fuvidaifl.php

    ■2016年エクアドルでの支援活動について(IFLレポート)(2)
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/20162ifl.php

    ■ダウン症と糖尿病患者のダリオさんその後
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/support/fuvida/report/fuvida-2.php

    ■糖尿病に対する教育不足は、患者さんの活力を奪い、家族にとって大きな負担につながる
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/post-56.php


    支援金合計:31万538円(送金手数料を含む)
    送金回数:3回

    Fundacion aprendido Vivir con Diabetes(FUVIDA)(エクアドル)
    http://www.fuvida.org.ec/



  5. ドリームトラスト 所在地:インド

     ドリームトラストへの支援は、例年通り包括的な支援と、特定の糖尿病の患者さんを継続的に支援するスポンサー制度の2つの方法で支援を行いました。



     スポンサー制度には2016年現在、15名の方々によりご協力いただいており、15名の1型糖尿病患者さんが継続して医療支援を受けております。スポンサー費用は主に患者さんのインスリンや診察費、通院にかかる旅費等に使われております。
     ドリームトラストからは、年1回、各スポンサーが支援している糖尿病患者さんのレポートが届き、子供さんの成長ぶりなど現況を知ることができます。


    「国際糖尿病支援基金」が支援をしているドリームトラストの1型糖尿病患者さん
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/sponsoring.php#dt

     ドリームトラストでは、上記のスポンサー制度以外にも、現地の糖尿病の患者さんやその両親を対象とした交流会や糖尿病についての勉強会、社会復帰プログラム等の活動を行っています。

    ■ドリームトラストのリハビリテーションプログラム(就業支援)
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/2016-1.php




    支援金合計:68万5,290円(送金手数料を含む)
    送金回数:2回


    ドリームトラスト(インド)
    http://www.dreamtrust.org/


◎2016年の募金状況

期間中の寄付件数: 20件
集まった寄付金の合計:73万4,150円

2016年の収支
2015年12月31日繰越金:52万9,782円
2016年内収入(寄付金合計):73万4,150円
同上 支出(支援金+送金手数料): 110万5,511円
2016年12月31日現在 保有資金:15万8,421円

2017年1月
国際糖尿病支援基金 事務局

2017年01月
国際糖尿病支援基金
  • これまでに寄せられた寄付金
    2,012万9,888円 
  • これまでに実行した支援金
    1,951万7,033円 

(2024年12月現在)

国際糖尿病支援基金とは
国際糖尿病支援基金の活動
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最近の情報

国際糖尿病支援基金が支援する団体
  Insulin for Life
    (IFL:オーストラリア)の活動


  DreamTrust(インド)の活動
  Fundacion Vivir con Diabetes
    (FUVIDA:エクアドル)の活動


  Diabetes Kenya Lifeline
    (JAMBO!:ケニア)の活動

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