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医療スタッフの回答(後半)
Q7.運動指導の際、「療養計画書(いわゆる運動処方箋)」をもとに運動指導を行っていますか?
質問7

(「療養計画書(いわゆる運動処方箋)」を使っていない方にお聞きしました。)
Q8.療養計画書を使っていない理由を教えてください。(複数回答)
n=55
質問8
<その他の回答>
・教育プログラムの一環なのでコストはとっていない
・治療の一環としては指導していないため。(特定保健指導内での運動支援)
・病院なので処方箋必要ないと
・不要 等

Q9.糖尿病患者さんへの運動指導時、主にどのような運動を勧めていますか?(複数回答)
n=98
質問9
<その他の回答>
ヨガ/太極拳/サーキット運動、悪天候時対策、軽スポーツなど/健康日本21のエクササイズ/足踏み 等

Q10.糖尿病患者さんへの運動指導時、どのタイミングに運動することを勧めていますか?(複数回答)
n=98
質問10
<その他の回答>
・各患者に合わせて
・基本的には食後1時間してからの運動をすすめています。
・できる時に 食前以外
・食後に勧める事が多いが、患者さんのスケジュールや病態などによる。
・空腹時や早朝の運動を避けるように指導します。 等

Q11.糖尿病患者さんへの運動指導時、目安となる運動強度は何を用いて指導していますか?(複数回答)
n=97
質問11
<その他の回答>
・AT測定しその脈拍数 AT測定不能な人はRPE
・主観でつらくない程度
・万歩計の活用
・小汗をかくくらい、明日も出来る程度 等

(運動指導時の目安に脈拍(心拍)を選択した方にお聞きしました。)
Q12.糖尿病患者さんへ運動時の脈拍をどのように把握するように指導していますか?
n=57
質問11
<その他の回答>
・首に指を当て15秒計測
・測定可能な部位で10秒測定 1分も測定したら脈拍が安静近くまで下がるので適切ではない
・健康運動指導士に任せている
・心電計 等

Q13.運動療法について、指導方法など、どのように情報収集を行っていますか?(自由記述・一部抜粋)
  • 健康運動指導士セミナーなどに参加したり、ACSMの運動指針、糖尿病学会などの資料から収集しています。
  • 学会、研究会。運動指導士の間で情報交換。また、医師、管理栄養士、保健師など他職種とのカンファレンスの中で他領域からの視点を取り入れるようにしている。
  • 公的、近間での「講習会」(参加費無料の物)等に参加、その他は「ネット」「雑誌」等の活用。
  • 健康運動指導士として各種研修自分自身が各種運動療法を体験・実施・継続している。体育大学体育学部出身なので基礎知識はある
  • 専門誌の購読、学会及び研修会への出席
  • 学会や勉強会、他の職種や実際に行っている患者の話
  • 若いころの運動歴や最近の運動の経験。仕事の内容や休日の過し方などを聞き、身体活動の程度を知る。
  • 健康運動指導士からの情報、TV雑誌からの情報、さらに他の患者さんがこんな風に工夫していましたよ、なども(よいと思われる点は)取り入れる
  • 外部講師(健康運動指導士)を定期的にお招きし、情報提供・指導していただいている。
  • PT等の医療スタッフと情報交換
  • 研究会に参加したり、運動療法についての専門書を読んで情報収集している。
  • 書籍、研修会、インターネット
  • 毎日何分歩いたとか、階段の上り下りを何回したとか、毎日の生活の中でどのようなことをしているのか聞き取りしています。
  • 運動療法の仕方による効果の違いなどに関する論文、理学療法士や健康運動指導士による講演会など。

Q14.運動療法を行っていくうえで、一番の問題は何にあるとお考えですか?また、その解決のためにどのような事を行えばよいでしょうか?(自由記述・一部抜粋)
  • #1 時間 #2 担当者#3 場所 運動療法に対する的確な指導料が算定できる必要がある。どの施設も赤字になることを積極的に行おうとはしなし。
  • 食事療法ほど運動療法を受ける頻度が少ない。それは、運動療法が安全であるという確認が取りづらいということではないでしょうか?安全第一にかつ効果的な運動強度を処方できるような環境(処方できる資格に幅を与えるなど)づくりをしていくことが大事ではないかと思います。
  • 当所は、寒冷地・過疎地の為、約半年位は「ウォーキング」は勧めにくい。家での「ストレッチ」等も長続きしない。啓蒙・教育等で、「安価・安心・安全」の「ウォーキング」の普及を図る。
  • 特に肥満患者は、「めんどくさい」何をするのも嫌で実行しない、ありえない人が多い。一旦、実行するきっかけが見つかり減量すると継続できるので、繰り返し継続指導が大切です。指導する方が根気良く諦めない!
  • 患者さんの運動への関心の低さ、運動に対する抵抗感。医師から運動指導のオーダーが出て、後日所定の日に指導日を設けると、ほとんどの患者さんが欠席をする。どのように参加率を上げたらよいか分からない。
  • 加算対象になっていないため医療現場においてはとても重要な運動の指導が実施できていないのが現状だと思います。理学療法士や運動療法士の指導が加算対象になれば歩くだけの運動から変化が起きるのではないかと思います。
  • 運動に関する知識提供はできても、継続することに問題が生じると思います。解決のためには、オープンクエスチョンを心がけ、こちらからの正しい情報提供を行った後、具体的な運動プログラムについては患者自身に継続できそうなものを考えてもらうようにしています。ただし、こちらも継続したフォローができていないことから、実際にできているかどうかは不確かです。
  • 運動の指示が明確にできないこと。冬場や猛暑時の運動の継続が困難なことが問題点として挙げられる。
  • 療法(治療)であるということを理解したうえで、楽しく続けることができるか。継続していることを評価する
  • 運動をはじめる動機付けが一番の問題だと思う。各スタッフが患者さんと関わった際に、いつでも気軽に簡単で効果のわかるストレッチなどの指導が出来ると、その入り口は広がるのではないかと思う。
  • 運動療法の効果を感じないことと関心がない方が多い。
  • 生活習慣の中に、運動を取り入れる指導が難しい。特に、体を動かすことに消極的な人。集団やグループで定期的な催しをするのが良いか?(歩こう会など)
  • 合併症が問題。本人の気力。万歩計や活動量計で数値で管理したほうが続いています。

2012年05月 

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