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2008年10月08日
ペン型インスリン注入器を複数患者に使い回し 【厚労省】
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厚生労働省は、大阪市内の病院でペン型インスリン注入器が複数の患者に使用されていたことを受け、都道府県などを通じ、医療機関にインスリン注入器の適切な使用を求める通知を出した。
ペン型インスリン注入器は、インスリンのカートリッジ製剤と注入器が一体となったタイプのキット製剤と、カートリッジを交換できるタイプの注入器がある。いずれも個人専用として使用する器具で、使用時に血液がカートリッジ内に逆流した場合、感染症の原因となる可能性があるため、複数の患者に使用しない旨が添付文書中に記載されている。
使い回しは、9月に行った大阪市保健所の年1回の立ち入り調査で分かった。過去5年間で計63人の患者に対し、1度使ったインスリン注入器を、他の患者にも使っていた可能性があるという。
通知を出した厚生労働省医政局総務課と医薬食品局安全対策課は、医療安全に万全を期すため、添付文書による使用方法の再確認を行うなど、医療機関に対してあらためて器具の適正使用を周知徹底することを求めている。複数使用が判明した場合は、保健所に届け出るなどの対応も求めている。
ペン型インスリン注入器の取扱いについて(厚生労働省)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所