ルワンダの糖尿病事情(3)糖尿病患者さんのための自立支援センター
2013年06月
「ルワンダの糖尿病事情(2)」については、こちらをご覧ください。ルワンダ糖尿病協会創設者であるフランシス・ギショマ氏が、所有していた土地・建物を提供し、糖尿病患者のための職業訓練所を建設しました。
この施設では糖尿病の血糖コントロールの方法等に加え、読み書き、計算と言った基本的な勉強や、建設現場で必要な技術・縫製技術・農業技術といった職業訓練を受けることが出来ます。 研修期間は1期間約4か月から6か月間です。
私が訪問した時は残念ながら研修期間外で研修生が居ない時期でしたが、研修生は寄宿舎に住み、自給自足の生活をしています。また、鶏や七面鳥の世話に加え、農作物を協会が運営する雑貨店で販売し運営資金に充てています。
他の国ではよくあることなのですが、糖尿病のために就職時に不利となることが多々あります。そのため、ここでは糖尿病の血糖コントロール等に加え、職業訓練を行い、技術を身に付けることで、就業機会を得ようと努力しています。ルワンダに限らず、アフリカ諸国では、貧困やその他の事情から、小学校に行く機会を逸してしまい、読み書きや計算もできない人達が少なくありません。
©2013 森田繰織