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インドへの旅(7) インドのお料理

2008年02月
ビリヤニ(炊き込みご飯)中に骨付きチキンが入っています。1人前で洗面器1杯分ほどあります。




ミネストローネスープ(右)を一緒に頼みましたが野菜は全然入っていませんでした!


地元の人が普通に食べるお弁当。
5段重ねのスチールのお弁当箱です。ご飯に4種類のカレー(チキン・豆・野菜・ほうれん草チーズ)というパターンが多い。


ポハ インド人の一般的な朝食。
 食道楽の私は何でも食べてみないと気がすまない性分です。生モノでない限り、ほぼ何でも食します。
糖尿病大国インドの料理
 カレーに代表されるインド料理は、とても美味しいのですが、炭水化物と脂肪が多いため、正直なところ糖尿病患者には不向きの食事です。しかも、美味しいので、ナンやご飯といった炭水化物(表1)が進んでしまい血糖値は非常に上がってしまいます。

 また、糖尿病の食事療法も日本で私が実践しているような食品交換表に基づくものではないため、次回、ペンデセイ先生のところへ訪ねる機会があったら、日本から「食品交換表」を持参し、日本で指導されている食事療法を詳しく説明したいと思いました。

 インドの食事を実際に食べてみて、インドが2型糖尿病人口世界一という糖尿病大国ということも非常に納得できてしまいます。経済発展が進み自動車、家庭電化製品が益々普及し、製造現場、建設現場、農業、商業にも機械化の波が押し寄せ運動量が減り、今までのような食事をとっていたら、一体どうなってしまうのか。専門家でない私でさえも心配になってしまいます。

 気候の問題、衛生状態の問題、冷凍・冷蔵を含めた食材の保存技術の問題もあり、野菜類も生で食べることができない事情があり、みな、油で炒めたり煮込んだりするため高カロリーとなってしまいます。
日本の食事療法を教えてあげたい
 インドでは野菜をサラダとして生で食べることは難しいかもしれません。魚を生でお刺身として食べることも難しいでしょう。

 日本食で栄養指導されるような、できるだけ油を使わず、炭水化物の摂取も減らした食事を何とかインドの人たちに伝えたいと切に思った次第です。

 野菜を生で食べることが難しければ塩茹でにしたりしておひたしにしたり、油を使わないか極力減らしてスープとするか味噌汁やおすましの具として野菜を食べる方法やベジタリアンが多いインドなら豆腐、納豆など大豆製品を持ち込むことができればと考えた次第です。

 以前、IDFの会合でフィンランド人スタッフが「フィンランドでは1型患者が多いので、予防可能な2型の発症を極力押さえ、医療費の支出を抑える」と言っていたことを思い出しました。

 インドの食文化を尊重しつつ、低カロリーの日本の食文化を伝えていくことで2型患者の増加を抑え、また現在治療中の患者さんたちがより良いコントロールができることが理想と思いました。

 日本の栄養士の方々でご賛同いただける方がいらっしゃれば、次回、ナグプールに行くときは食品交換表を持参し、日本型食事療法を提案していきたいと思いました。
(上左)出前で頼んだ昼食 野菜サンド
(上右)クリニックのスタッフが作ってくれた野菜炒め。
(下左)インド料理以外でポピュラーなものは中華焼きそば、春巻き、野菜スープ
(下右)白く丸いのは肉まんの皮のような食感のイドゥリ、手前のオレンジ色の豆はサムバール

ペンデセイ先生の奥様の手料理
白いカッテージチーズを除いては全てが野菜。とても美味しかったです。しかしながら、油が多く塩味がきついため日本の糖尿病食の感覚からすると、あまりお勧めできるものではないと思われます。

とても食べきれないほどの量のカレー(野菜・チキン・チーズ・豆)とご飯・ナンが観光中は毎食毎に出てきました。
(左)砂糖無しのバナナラッシー
(右)ここでもカレーです(ほうれん草チーズ・野菜・豆・チキン)
赤ちゃんの命名儀式のときに
食べる炒ったダール豆。

サモサ(インド風餃子)。

様々な野菜を煮込んだカレー。

インド風チャーハン。

別の種類のカレー。

プーリ ナンを油でカリッと
揚げたようなもの。

野菜入りロティ。


盛り付け例。


©2008 森田繰織
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