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インドへの旅(5) インドの糖尿病患者さんの表彰式

2008年02月
 ドリームトラストの患者さんを集めての年次集会があり、昨年頑張った患者さんたちが表彰されました。私もゲストとして招かれ、自分の患者としての経験をお話させていただきました。集まった皆さんから色々な質問を受けました。

ドリームトラストの年次集会に集まった糖尿病患者さんたち


司会進行をつとめたペンデセイ先生(左)


受賞した糖尿病患者さんたち(上から)

バルトさん
 スポーツに勉強に成果を上げました。

モクタさん
 お母さんも1型糖尿病です。学校では先生からも友達からも差別を受け非常に苦しみました。そのため大学へ進学することもできませんでした。結婚に際しては先生が夫に説明し義理の家族も理解してくれました。
 左にいるのはモクタさんのお子さんです。糖尿病であっても元気な子供を産むことができますと皆にアピールしていました。

バラさん
 1型糖尿病患者で医師として活躍しています。奥様も1型患者です。

サイさん
 絵がとても上手で将来は芸術家になりたいという夢があります。左上に映っているのはサイさんの作品で、基金のために描いてくれました。作品の実物は国際糖尿病支援基金の事務局に飾ってあります。
 この後、役員会もあり、今後のドリームトラストと国際糖尿病支援基金の方針と計画を話しあいました。実際に顔を合わせて話をすることで、より理解が深まったと確信しました。

 下の写真は、患者さんの奥さん(前列右から2番目)が教鞭を執る日本語学校へ招かれたときのものです。

多くの生徒さんは日本へIT技術者として行きたいと言っていました。(写真左)
手作りのチョコレートケーキでお正月を祝いました。(写真右)


 ドリームトラストの役員は、医師・弁護士・公認会計士・会社役員といったインドでは上流階級に属する方々ですが、いわゆる恵まれない人たちにも目を向け、格差是正に向けて努力をしている姿を見ることができて、インドの未来に希望がもてると感じました。

 同時に、日本も現在の豊かさに甘えてしまって努力を怠れば、将来、色々な意味でインドに追い越されてしまうと感じた次第です。
©2008 森田繰織
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