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第42回EASD(欧州糖尿病学会)会議に参加 3 最後に

2006年09月
最後に
 今回、EASDに参加させていただいて、月並みですが、とても良い経験をさせていただきました。ヨーロッパの会議という“局地的”な大会であるにも拘わらず、オセアニアの団体であるIFLの参加、そしてプロモーション活動をすることも認めてくださったヨーロッパの懐の深さを感じました。

 帰国時の飛行機の中で、機内誌に「ハチドリのひとしずく」と言う本が話題になっているという記事を、たまたま目にしました。私1人ができることは、本当に限られています。実際に活動をしていて、無力感を感じることも多々あります。しかし、「ハチドリのひとしずく」によって、元気付けられました。これも何かの縁なのかもしれません。

 そして、インスリン・フォー・ライフの活動も回を重ねるごとに大きく取上げられるようになってきていることを実感しています。

 国際糖尿病支援基金ができることは、インスリン・フォー・ライフと比べれば、まだ本当に小さなことに過ぎません。しかしながら、インスリン・フォー・ライフの人たちは、「大切なパートナー」と言ってくださってます。インスリン・フォー・ライフも始めは、とても小さな活動だったそうです。今はハチドリでも、ハチドリの仲間をどんどん増やしていけば、山火事を消せるだけの水を集めることができると信じて、決意を新たにした次第です。
※「ハチドリのひとしずく」
 南米の先住民の伝承を元に書籍で紹介されています。山火事が起きたとき体長5センチそこそこのハチドリがくちばしで水を運び火を消そうとします。森の動物達は、そんなことしたって無駄と言いますがハチドリは「私が今できることをしているだけ」と答えます。今日においても示唆することの多い話です。

参考図書
「ハチドリのひとしずく いま、私にできること」
監修:辻 信一  発行:光文社

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