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第65回米国糖尿病学会(ADA)に参加 2

2005年06月
1日目 夜のパーティーで

1型糖尿病の航空機パイロット、ダグラス・ケアンズさんと
 この夜、ADA主催のパーティーが開かれ、参加しました。以前は、非常にフォーマルで着席型の夕食会だったそうですが、現在は、経費削減も兼ねて立食型のパーティーになったそうです。

 50〜60年代のオールディーズをバンドが演奏し、曲に合わせて踊る人たちがおり、いくつかの屋台が出て飲食物を提供し、また、合成写真コーナーや波乗り体験ゲームなど、さながら縁日を思わせるような雰囲気でした。昼間、ブースで会えなかった人たちも来ており、色々な人たちを紹介してもらいました。

 1型糖尿病のパイロットであるダグラス・ケアンズさんとも再会しました

2日目 IFLが昼食会で表彰されました


IFL(オーストラリア)会長、ロン・ラーブさん

ニコール・ジョンソンさんアメリカ美女VS日本美女!?

ニコールさんの著書「Living with Diabetes(糖尿病と共に生きる)」を手に
Nicole Johnson.com

若き天才音楽家レオナルド・ガンベントさんと
 翌日は、Eli Lilly社が糖尿病に関して尽くした人を表彰する「Lilly Partnership in Diabetes Global Awards」表彰式を兼ねた昼食会がありました。
 今回、表彰された人たちは以下の通りです。

□People with Diabetes
Leonard Ganvertさん (フランス)
1型患者・若き天才音楽家、糖尿病支援のための基金を設立

□Contribution to Care in the Community
Ron Raabさん(オーストラリア)
ご存知、Insulin for Life(IFL)・オーストラリアの会長 1型患者

□Primary and Secondary care Professionals
Maria Nelida Blandoさん(アルゼンチン)

□Diabetes Specialist Nurse
Julie PearsonさんとChristine Sheehanさん(オーストラリア)

□Service to a National Patient Association
Elba Cristina Floresさん(アルゼンチン)

 なんだか“南半球勢”が善戦した感があります。

 冒頭にEli Lilly社の方からの挨拶があり、その後、1999年ミス・アメリカであるニコール・ジョンソンさんのスピーチがありました。ニコール・ジョンンさんといえば、ご存知のように1型糖尿病でありながら、ミス・アメリカのタイトルを獲得した方です。彼女のスピーチの中で「糖尿病は、病気ではなく、共に生きていく“条件”」という言葉に励まされました。

 大胆にも、ニコール・ジョンソンさんに「日本へいらした時に一度お会いしてます」と話しかけました。この後、彼女の著書に直筆サインをもらい、一緒に写真も撮影してもらいました。
 また、いつもの習慣で、コース料理の時には、低血糖を恐れ、食事中にインスリンを打つため、忘れないようにテーブル上に出しておくのですが、私が普段使用しているのは他社の製品。ロン・ラーブさんから「これは、リリー社主宰パーティーだから、見えないところにしまえ」注意される失態を演じてしまいました。


受賞者の方々

ILFはADAが主催する賞も受賞し盾が授与されました。

IFLの受賞の瞬間
もうひとつの表彰式

 翌日は、午前中、ADAの表彰式。ここでは、インスリン・フォー・ライフ・オーストラリア(IFL)がADAが主催する「Harold Rifkin Award for Distinguished International Service in the Cause of Diabetes」という糖尿病について際立って国際貢献をした人や団体を表彰する賞を受賞しました。
 私は、直接のスタッフではないので、表彰台に上がることはできなかったものの、表彰者たちが会場の最前列に座る中、表彰者たちの直ぐ後ろの2番目の列で、写真係をしました。表彰者たちを間近で見るのは、非常に感動的でしたし、また、「おめでとうございます」と挨拶することができたのも非常に感動的でした。
 昨日同様、ここでも日本人の姿を見かけなかったので(会場の後ろの方にいたのかもしれませんが)少々残念でした。

 午後、少し時間を貰い、研究ポスター展示会場へ行ってみると、それまであまり見かけることのなかった日本人の方々を結構見かけました。また、日本人の研究も沢山貼られており、日本人として誇らしく思いました。

 しかしながら、日本は、医学の面での技術レベルは、決して世界的に劣るものではないと誇らしく思う反面、「社会的な患者へのサポート」と言う面では、まだまだ、非常に影が薄いと思わざるを得ないと感じました。欧米に比べ、糖尿病患者数(特に1型)が少ないという背景があるにせよ、患者を始め、ボランティアで関わってくださる方々など、所謂、レイマンの意識は、欧米に比べ、まだまだ高いとはいえないのが現状だと認識せざるを得ませんでした。

 患者の立場として言わせていただけば、医療面での治療は生き延びるためにもっとも重要なのは良く理解しているものの、継続的な治療を続けながら、社会生活を営まなくてはいけない現実がある以上、やはり社会的・精神的なサポートと患者自身の自立的な考え方を教育する機会をもっともっと増やしていかなければならないと思います。

 時間的な面で言えば、1カ月のうち医療機関で患者として受診するのは、せいぜい半日程度でも、残りの29日半ないし30日半は、それぞれの立場で、社会の一員として過ごさなければいけないのですから。

 日本人の研究発表もたくさん見ました。

最終日の夜

 時間が経つのは、あっという間で、最終日の夜、仲間で集まってのディナーとなりました。

 ここで、私もプロの占い師ではないので、聞きかじり程度のことしか分らないのですが、何気に行った手相占いが非常に受けてしまいました。所詮占いの範疇を超えることはありませんし、それぞれの人生があるように手相も様々なのですが、一つ共通していたのは、共にディナーを食べた仲間が、皆、運命線がハッキリと真っ直ぐに伸びていたことです。これは、単なる偶然なのでしょうか?

 所詮占いではあるものの、運命線がハッキリと真っ直ぐに伸びている人は、人生で成功を収めることができると言われています。

 もし、かなりの確立で当たる占いなら、これは「糖尿病と戦う仲間たち」として、人生で成功を収めることができる者たちが必然的に集まったと信じたいものです。

真っ直ぐにハッキリと延びた“運命線”を持つ仲間たち
IFL(オーストラリア)のスタッフに囲まれて
左からティムさん(内分泌医)、ロンさんの奥さんのエリザベスさん、筆者(1型患者)、ロン・ラーブさん(1型患者)、ロンさんの娘さんタリーさん、アリシアさん(内科医・1型患者)、ニールさん、ミリアムさん(1型患者・ジャーナリスト)
http://www.insulinforlife.org/

©2005 森田繰織
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