投稿者 | ユカリンさん |
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主治医 | 加藤 大也 先生 JA愛知厚生連 豊田厚生病院・内分泌代謝科 |
2010年03月 公開
プロフィール
年 齢 | 44歳 |
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性 別 | 女性 |
病 態 | 1型糖尿病 |
糖尿病歴 | 6年 |
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ポンプ療法歴 | 1年 |
6年前、1型糖尿病と診断されましたが、事の重大さに気づいてはいませんでした。その時、主治医の先生が言葉を選んで話をしてくれたことを思い出します。治療方法としては、一生インスリン注射が必要だとのこと。とてもショックを受けました。そして始まった1日4回のインスリン注射。出かけるときは忘れずに持参し、友達との食事会などでは、インスリンを打ちにトイレへ行く・・。洋服もワンピースなんて着られませんでした。
私がインスリンポンプを知ったのは、入院した病院で働いていた看護師の方が、「私も1型糖尿病で、注射ではなくポンプを付けて仕事をしています」と、元気に話してくれたことでした。その時、私はインスリン注射での治療しか知らず、どこの病院でインスリンポンプを取り扱っているかも知りませんでした。今回、偶然にも血糖コントロールのために入院した先で、インスリンポンプを取り扱っていることを知り、導入することに決めました。
インスリンポンプは、インスリン注射とは違い、細かくインスリン注入設定ができ、とても便利になりました。一番嬉しかったのは、何といっても、毎回インスリン注射を打たなくてもいいことです。そして、友達の前でも、平気で操作ができるようになりました。インスリン注射の時は、1日の血糖値の変動が激しく、血糖コントロールもよくありませんでした。特に、食後に低血糖が頻発し、周りからも理解してもらえず、毎日が不安でした。ポンプの導入によって、インスリンの量を食後にも調節することができるため、低血糖の回数も格段と減り、精神的にもとても楽になりました。インスリンポンプにして本当によかったと思っています。
主治医より
加藤 大也 先生 JA愛知厚生連 豊田厚生病院・内分泌代謝科
【主治医のコメント】
ユカリンさんは、1日の血糖変動が激しく、特に食後に低血糖が頻発し、低血糖への閾値低下も認め、重症低血糖の危険性が高いと考えられました。また、食後の低血糖の原因としては、自律神経障害による胃排出機能低下の食後低血糖の
鈴木 泰子 看護師 JA愛知厚生連 豊田厚生病院・糖尿病看護認定看護師
【看護師のコメント】
ユカリンさんと初めてお会いした時は、明るく前向きな方、という印象を受けました。治療に対してはまじめて、血糖値が高いことに対しては、自分の療養行動に問題があるのではないかとコメントされていました。また、不意に低血糖を起こすなど、血糖の変動が激しく、日常生活に毎日不安やストレスを感じていたかと思います。そんな不安を少しでも解消できるように、血糖変動の要因を一緒に考えたり、低血糖時の対処方法やインスリンポンプの操作について一緒に考えるようにしてきました。また、家族の方とも話す時間を持ち、ユカリンさんの体や思いを少しでも理解してもらえたことはよかったと思います。今回、インスリンポンプを使い、工夫されたことで、血糖値の安定化が図れ、治療や血糖値の変動に対する不安も、少しは緩和できたかと思います。これからも一緒に頑張っていきたいと思います。