投稿者 | はちみつゆずさん |
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主治医 | 林 良成 先生 医療法人豊田会刈谷豊田総合病院顧問 |
2015年7月 公開
プロフィール
年 齢 | 36歳 |
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性 別 | 女性 |
職 業 | 会社員 |
病 態 | 1型糖尿病 |
糖尿病歴 | 19年 |
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ポンプ療法歴 | 2年 |
私は、2年前からポンプ療法を行っています。ポンプを使うまでは毎日朝夕2回のインスリン注射を行い、食事療法、運動療法、色々な事を制限された生活を送ってきました。我慢我慢の毎日だったのにヘモグロビンA1cの値は一向に良くならず合併症もでてしまい、目の手術などの経験をしています。このまま私はどうなるのだろう? 目が見えなくなるのか? 透析をしないといけない生活になってしまったらどうしようという不安がいつもありました。本当に毎日が怖かったです。そんな生活が17年も続きました。
もうどうしようもない時にポンプに出会いました。これは運命的な出会いだったと思っています。ポンプを使って2年・・・私の悩みをすべて解決してくれました。ヘモグロビンA1cの値も良くなり合併症も進行することなく毎日楽しい生活を送っています。夢を見ているような感じです。でも現実なんです。ポンプは3日に1回の針のつけかえで大丈夫です。食前の血糖値を測り食事に含まれる炭水化物量をポンプに入力するだけで必要なインスリンを注入してくれます。よりよいインスリン治療には、カーボカウントが必要ですが、インスリンポンプなら、それが簡単にできます。
今まで絶対に食べてはいけなかったケーキやジュースも飲むことができるんです。食べた分のインスリンを注入してあげるだけでいいんです。こんな簡単なことでコントロールがうまく行くんです。もちろんたまに針が抜けてしまって高血糖になってしまったエピソードもありますけど・・・何の心配も違和感もなく生活ができます。私は糖尿病の人全てがポンプ療法をすれば良いのにと思っていま
私はポンプに出会って楽しい人生を送れるようになりました。
主治医より
橋本 友美 先生 大阪市立大学医学部付属病院小児科
はちみつゆずさんがポンプ療法を始める前は、2回法という治療の特性から、好きなおやつを制限せざるを得ませんでした。彼女は食事や運動にたいへん気を使って来られましたが、やはり注射されたインスリン動態と生理的なインスリン分泌には大きな違いがあり、血糖コントロールには相当苦労されていました。
当院へ転院後、治療法は2回法からポンプ療法へと大きく変わりました。はちみつゆずさんは、努力の内容を「食事などの制限」から「カーボカウントの勉強とポンプの特性の理解」に変えることによって、ポンプ療法をうまく自分のものにされ、良好な血糖コントロールが得られるようになりました。はちみつゆずさんのポンプに対する感想はあくまで個人的な感想ですが、それほどポンプが彼女にとって手離せないものとなっていることが良く分かります。