インスリンポンプ情報ファイル
インスリンポンプ療法の今とこれから
第3回 「CSIIで“糖尿病のある人生”をより豊かに」
陣内病院理事長・院長
陣内 秀昭 先生

4. CSIIユーザーについて

ーー貴院の患者数はどれくらいですか
Dr. 陣内:

当院の糖尿病患者数は3,500〜4,000名弱くらいです。近隣はもちろん、遠くから通っていただいている方もおられます。1型患者さんは約100名、SAPは20名くらいです。

ーーCSIIユーザーさんはどのような方が多いですか
Dr. 陣内:

小児からおじいちゃんまで幅広いですね。特徴としてはやはり治療に前向きな方。しっかり自分でお勉強していてインスリンに対する誤解がない方。正確にコントロールするには、習熟さえすればポンプが最善の方法だとよくご存じなので、そういう方が導入へと進まれ、長期的に馴染んでいます。

ーーコントロール不良からのポンプ導入はありますか?
Dr. 陣内:

単に治療が面倒臭いと思っている人にはあまり向かないかもしれませんね。

以前、4〜5歳発症の20代の1型糖尿病患者さんで、血糖コントロールがうまくいかない子がいました。「ポンプに変えてみたら?」と勧めたら、「絶対イヤだ!」と泣きながら帰っていったのですが、でもしばらくしたら「やっぱりやってみたい」と導入。それを契機にまじめに治療に取り組むようになり、もう10年以上経ちますが現在も付けています。

ーー長く使っている方は、新しい機械にどんどん変えていく感じですか?
Dr. 陣内:

使っている機器に皆さん思い入れがあるので変えたくないと言いますが、実際に使っている人の話を聞いたり、機器を見たりすると、変えたくなることが多いようですね。でも、同じものを使い続けることは全然悪いことではないんですよ。間食のとり方とか、ボーラスの使い方とか、患者さんの上達度のほうが機械のスペックを凌駕してしまうこともありますから。

2017年06月 公開