インスリンポンプ情報ファイル
インスリンポンプ療法の今とこれから
第3回 「CSIIで“糖尿病のある人生”をより豊かに」
陣内病院理事長・院長
陣内 秀昭 先生

3. CSIIの有益性

ーーCSIIで最も有益なこと、患者さんをハッピーにすると思うことは?
Dr. 陣内:

SAPもそうですけど、ポイントで見るSMBGと違って血糖値のトレンドがわかること。振り返りもできる。なおかつボーラスが楽。そして今までわからなかった夜間の動き、暁現象や低血糖にも対応できる。従来のCSIIではできなかったプログラミング、ベーサルの調整ができる。暁現象の人は結構いますし、女性ですと生理の前後で全然違ってきます。そういったプログラミングがいくつもできる今のCSIIは非常に優秀で有益性が高いと思っています。

高齢者と1型の方に多い無自覚性の低血糖は、その昔、ポンプもなく中間型インスリンしかなかったときはどうしようもなかったんです。でも、CSIIが登場し機器がどんどん使いやすくなっているおかげで、夜間のインスリン量や明け方のベーサル調節など非常にコントロールしやすくなりましたね。

ーーSAPのアラート機能はいかがですか?
Dr. 陣内:
陣内秀昭 先生

高血糖や低血糖になると警告音が鳴るアラート機能は非常に有用です。生活に合わせてオン・オフの設定もできますし。

ーー 便利な機能は患者さんの安心につながっていますか?
Dr. 陣内:

そうですね、ベーシックな機能から細かい設定まで、患者さんの使い様です。妊娠糖尿病の方で、心配しすぎてSMBGを1日20回以上もやってしまう方もいます。安心しすぎて機器に頼り過ぎてもよくないですし、心配しすぎても疲れてしまうのでバランスが大事。

2017年06月 公開