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2011年01月20日
ICTを活用した遠隔講義 予防医療教育に活用 愛知学院大など
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愛知学院大学と愛知県立大学は、離れた場所にある両大の4学部の講義を生中継する4元同時中継の遠隔講義をスタートさせた。
4元中継遠隔講義は、愛知学院大学心身科学部長の佐藤祐造教授を核に、愛知医科大学医学部、愛知学院大学歯学部、愛知学院大学薬学部、愛知県立大学看護学部が連携し推進する「生活習慣病予防教育体制の構築」プログラムの一環として行っている。佐藤祐造教授の企画と呼びかけで連携事業が実現した。
ICTを活用し成長し続ける共通教材を共同開発
プログラムは、ICT(情報通信技術)を利用した共通の成長型教材を開発し、生活習慣病の予防・治療・心身の健康づくりを栄養・食生活からサポートする専門家を育成することを目的としている。
今回の4元中継遠隔講義は、1つの教室で行われる講義を映像と音声で中継し、3つの教室で共有する仕組み。4ヵ所に分かれた学生や教員が同じ教室にいるのと同様の効果を得られる。初回の遠隔講義は昨年12月に「糖尿病と合併症の予防」をテーマに行われ、4学部の教授が交代でそれぞれの専門分野について講義した。
医学や心身科学、歯学、薬学、看護学など、関連する複数の学問領域にまたがる予防医学の分野を、連携して学生に教えるのが狙い。プログラムは先進的大学連携の取り組みとして文部科学省の「戦略的大学連携支援プログラム」に選定されており、2011年度まで助成を受けられる。
今後は、インターネットを通じてアクセスできる教育用素材集「成長型ICT教材:生活習慣病」を、常に成長する共通教材として共同で開発する。ICT教材に各大学からアクセスして授業で利用することができ、必要な情報を必要に応じて追加していき、最新のエビデンスへのアップデート、指導現場からのフィードバックなども可能にする考えだ。
連携に参画する3大学5学部で、ICTを活用した講義、演習、実習での教員相互の人的交流や、各学部の学生がともにに学ぶ機会を設けることで、教育の質の向上をはかる。東名古屋地域に位置しているという地域特性をいかし、地域住民を対象とした生活習慣病予防教室も、自治体・医師会・歯科医師会・保健所などの協力で実施する予定。
成長型ICT教材を用いた医歯薬看心身系大学連携による生活習慣病予防教育体制の構築愛知学院大心身科学部
大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム(文部科学省)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所