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2009年06月04日

欧州でDPP-4阻害剤アログリプチンとアクトスの合剤、追加臨床試験

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 武田薬品工業は、欧州でのDPP-4阻害剤「アログリプチン(SYR-322)」とインスリン抵抗性改善剤「塩酸ピオグリタゾン(商品名:アクトス)」の合剤について、開発戦略を再検討し、長期投与の追加臨床試験を開始したと発表した。

 追加臨床試験では、メトホルミン単独療法では血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者2500名弱を対象に、「SYR-322」を追加投与する群と「グリピジド」(スルホニル尿素薬)を追加投与する群とに分け、2年間にわたり比較検討する。申請時期は今年半ばから2012年頃になる見込み。

 GLP-1は食後に分泌されるホルモンで、膵臓のβ細胞を刺激しインスリン分泌を促進する作用がある。GLP-1はすぐに分解されてしまうが、DPP-4という酵素を阻害することでGLP-1の血中濃度を維持し、血糖値の上昇を抑制できる。

 欧州ではDPP-4阻害剤の「シタグリプチン」(日本では申請中)、「ビルダグリプチン」(ノバルティス、日本では申請中)が発売されており、「サクサグリプチン」(ブリストル・マイヤーズスクイブ、アストラゼネカ)などが申請されている。

武田薬品工業(株)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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