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2006年09月15日
「糖尿病に効く」健康食品に違法の医薬品成分 〈中国〉
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中国衛生部は中国の健康食品3製品について、糖尿病の治療に使われる医薬品成分を違法に含有するとして、日本の特定保健用食品に相当する保健食品の登録を取り消すと発表した。
これらの食品には、糖尿病の経口剤(血糖降下剤)として治療に使われる医薬品成分である「フェンフォルミン」、「グリベンクラミド」、「グリメピリド」が含まれている。これらを利用したことで、低血糖など深刻な健康被害が起きた例が多数報告されている。“糖尿病に効く”などと標榜しインターネットで通信販売されているものがあるので注意が必要だ。
中国衛生部が登録を取り消した食品 |
フェンフォルミンは、肝臓の糖を作る働きを抑え血糖値を低下させる作用のある医薬品。乳酸アシドーシスなどの副作用の心配から、現在では治療に使われていない。 グリベンクラミドとグリメピリドは、おもに膵臓のβ細胞に直接働きかけて、インスリン分泌を促進させ血糖値を低下させるSU剤。いずれも医師による処方が必要。 他にも「健康食品」や「漢方薬」として販売されているものの中に、医薬品成分を含んでいた例が多数報告されている。こうした製品はわが国では無承認無許可医薬品として薬事法違反となる。 一部は海外で取り締まりを受けているが、摘発されていない製品も多いとみられる。海外に渡航した人が持ち帰るほか、インターネットによる個人輸入や個人輸入代行で簡単に入手できるので、日本人が知らないで利用するケースも多い。健康食品などの個人輸入や利用についての注意事項は、厚生労働省のサイトで紹介されている。 ●詳しくは厚生労働省のサイトへ
「健康食品」の適切な利用について
「健康食品」の安全性情報
●独立行政法人国立健康・栄養研究所 「安全情報・被害関連情報」
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所