糖尿病Q&A1000

Q.969 飲酒または激しいスポーツをした翌日の主人の尿が異常に泡立っています。本人によると、ときどき甘い匂いがするとのこと。以前に受けた血液検査では、糖尿と診断されませんでしたが、父親と父方の祖母が糖尿であったため、本人は心配しています。糖尿病患者の尿の特徴について教えてください。

 よく、「糖やタンパクが出ていると尿が泡立つ」と言います。また、血糖値が高いときの尿は実際に糖分が多く、もし舐めたとしたら甘いと感じるそうです。糖尿病の人が地面に尿をして、しばらくすると蟻が群がっていた、という話もかつてはよく耳にしました。高血糖のほかに、ケトン尿のときにも甘い香りがします。
 このように、尿に異常があればなにかしら体に異常が起きている可能性が高いと言えるのですが、注意していただきたいのは、尿に異常がみられないからといって体に異常が起きていないと保証はできないということです。糖尿病で血糖値が高くなっても、尿を見たり嗅いだりしただけでは、異常は発見できないとお考えください。「糖尿病患者の尿の特徴」を強いて言えば、「尿糖が陽性になる」ということです。これは検査しなければわかりません。ご主人の場合、糖尿病の遺伝的な背景があるようですので、ぜひ早めに検査を受けるように勧めてください。
2006年05月24日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。

13 読者の質問コーナー [Q.956-1000]のQ&A

このページの
TOPへ ▲