糖尿病が強く疑われる人や可能性を否定できない「予備群」が合わせて27.1%と推計され、成人の4人に1人以上が糖尿病かその予備群であることが、厚生労働省の「2011年国民健康・栄養調査報告」であきらかになった。
調査は2011年国民生活基礎調査から無作為に抽出した全国の8,247人を対象に行われた。3,557人の血液検査結果などから全国民の健康を推計した。
それによると、糖尿病が「強く疑われる人」は男性の15.7%、女性の7.6%、「予備群」は男性の17.3%、女性の15.4%に上る。合わせて男性の33.0%、女性の23.0%が糖尿病かその予備群であることが示された。
糖尿病が強く疑われる人の治療状況について、「インスリン注射か血糖降下薬で治療を受けている」と回答した人の割合は男性 54.4%、女性 46.2%で増加しているが、「治療を受けたことがない」という人の割合も依然として高い。
糖尿病を指摘されたことのある人の割合は、男性 15.7%、女性 8.6%。そのうち、糖尿病の治療を「受けている」と回答した人の割合は62.5%だった。
一方、治療を「受けていない」という人は37.6%(男性 39.0%、女性 35.4%)に上る。特に50歳代では、半数以上の51.5%(男性55.3%、女性42.5%)が「治療を受けていない」と回答した。
平成23年国民健康・栄養調査報告(厚生労働省)
2013年4月5日訂正
[ Terahata ]