厚生労働省研究班は、全国各地の食育事業に関する情報を収集しデータベース化し、1月よりホームページで公開を開始した。
データベースは、健康日本21における「栄養・食生活分野」「食育推進基本計画」の各種目標項目に関して取り組んでいる事業を対象にまとめたもので、2月4日現在、311件の食育事業が登録されている。
重点活動としているのは、メタボリックシンドロームに関する理解促進、運動と食事の両面からのアプローチ、食事バランスガイドなどの活用、野菜類摂取量を増やす支援、油の摂取量を控える支援、朝食欠食率(喫食率)の改善。
ここでいう「食育」は、「子供から高齢者まで生涯を通じて行われ、健康づくりに寄与することが期待できる食に関係したすべての取り組み。特に複数の組織などが連携をした地域に根ざした取り組みが望ましい」としている。
データーペースは、実施している団体概要のほか、取り組んでいる事業の課題、背景、目標、実施内容などの情報がまとめられてあり、キーワードや事業課題、活動内容など複数の項目で検索できる機能が付いている。例えば、検索キーワードに「HbA
1c値が高い」を入れて検索すると、1日に野菜350gの摂取を市民に呼びかける「食生活改善普及運動」などが検索される。人口1万人〜5万人未満の市町村など、条件を絞って検索することもできる。
事業課題各項に含まれる課題例として、「(1) QOLの向上(「心の豊かさ」「豊かな人間性を育む」などを含む)、(2) 栄養状態の改善、知識・態度の習得や行動変容、望ましい食習慣の形成、(3) 食環境づくりの推進、(4) 推進体制の整備、(5) その他」を挙げている。
厚生労働科学研究循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業「食育を通じた健康づくり及び生活習慣病予防戦略に関する研究」
[ Terahata ]