厚生労働省は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)で生活習慣の改善が必要な人に対する保健指導の標準化と、効果的な健診と保健指導の実施に向けて、新たな検討会を設置することを決めた。
新たな検討会では、保健師や管理栄養士が健診デー夕とレセプトデータを結合させて解析する方法や、糖尿病予備群などを判定する
能力やコミュニケーションスキル、健診保健指導の企画を立案する能力を身に付けるための方法などについて審議する
予定。
また、医療制度改革の成否には、保健師や管理栄養士の役割が大きいことが強調された。生活習慣病の医療費削減に向け、生活習慣病予備群の保健指導に関わる保健師、管理栄養士、企画担当者などの人材育成が今後の課題になる
。
●詳細は厚生労働省のサイトへ
平成17年度全国保健指導担当者会議
メタボリックシンドローム
生活習慣病有病者やその予備群は、内蔵脂肪型肥満を共通の要因として、高血糖、高血圧、高脂血の状態が重複していることも多く、その場合は虚血性心疾患や脳血管疾患等の発症リスクが大きくなることが明かになっている
。
これらの重複状態の重要性に注目し、内臓脂肪を減少させることで発症リスクの低減が図られるという考え方を基本とした「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の疾患概念が、昨年4月に関係8学会(日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本肥満学会、日本循環器学会、日本腎臓病学会、日本血栓止血学会、日本内科学会)により示された。
[ Terahata ]