母乳で子どもを育てた母親は、2型糖尿病の発症リスクが低くなる傾向があるという研究が、「米国医師会雑誌(JAMA)」11月23日号に掲載された。
授乳によってインスリン感受性と耐糖能が向上することが明らかにされており、授乳がインスリンや血糖に関するホメオスタシス(生体を恒常的に安定した状態に保とうとする仕組み)を改善している
可能性があると、研究を行ったハーバードメディカルスクールの研究者らは考えている。
この研究は、女性の看護師や医療スタッフ計15万人以上を対象に健康状態を調査した2つのコホート研究(Nurses’ Health Study/Nurses’ Health Study II)をもとに行われた。授乳をした女性の出産後15年間の2型糖尿病の発症率は、肥満指数(BMI)や糖尿病の危険因子について調整した後で、授乳期間が増すごとに15%下がっていた。
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詳細は米国医師会雑誌(JAMA)のサイトへ(英文・要約)
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