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2005年10月26日

米国の糖尿病人口は2,080万人 自己管理の「ABC」が重要

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 米国疾病管理センター(CDC)などによると、米国の2005年の糖尿病有病数は2,080万人、有病率は7%と推定される。およそ620万人は糖尿病の診断を受けておらず、自分が糖尿病であることに気付いていない。
  • 20歳以下の糖尿病有病数は17万6,500人で、有病率は0.22%。400人から600人に1人が1型糖尿病。
  • 成人の糖尿病有病数は2,060万人、有病率は9.6%。60歳以上の糖尿病有病数は1,030万人、有病率は20.9%。
  • 米国の死因ランクでは糖尿病は6位に過ぎないが、合併症による死亡はかなり多い。糖尿病が関連して亡くなる人の数は、年間22万4,092人と推計されている。
 国立慢性疾患予防・健康増進センターによると:
  • 米国の糖尿病患者の死因の65%は心疾患と脳梗塞。
  • 成人糖尿病患者の心疾患による死亡率は、糖尿病でない人に比べ2倍から4倍高くなる。
  • 糖尿病性腎症を合併し腎不全になる患者数は年間4万4,400人。
  • 糖尿病性腎症により透析療法や移植療法を受ける患者数は15万3,730。
  • 糖尿病網膜症で年間1万2,000人〜2万4,000人が失明している。
  • 年間8万2,000人が糖尿病末梢神経障害で下肢を切断している。
  • 糖尿病の合併症を含む医療費は年間1,320億ドル(≒15.5兆円)。糖尿病のみだと920億円(10.4兆)。その他、糖尿病よる労働力の低下など社会的な損失を換算すると400億ドル(≒4.5兆円)に上る。
 人種によって発症しやすい疾患の傾向はあるものの、合併しやすさに人種差はないという。

 2型糖尿病の多くは食事と運動などの生活習慣を見直すことで改善できるが、適切に血糖コントロールをできないと、将来に糖尿病合併症を引き起こす。合併症予防が必要なとことはあきらかだが、生活習慣を変えるには困難がともなう

 そういったときに、米国糖尿病学会(ADA)などが推奨する自己管理「ABC」は有効な目安となる。

A= HbA1C。過去3カ月の平均血糖値を示す指標であるHbA1c値を7%以下に保つ。
B= 血圧。130/80mmHg以下に保つ。
C= コレステロール値。LDLコレステロールを100mg/dL以下に、HDLコレステロールを40mg/dL以上に保つ。

●CDC's National Center for Chronic Disease Prevention and Health Promotion
 -ファクトシート(US 2005年)(英文)
●National Diabetes Education Program
 -4 Steps to Control Your Diabetes(あなたが糖尿病を管理する4段階)(PDF・英文)

関連情報
米国人の3分の2に2型糖尿病などのリスク

[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所

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