<新刊のお知らせ>
『糖尿病性腎症の安心レシピ103』
本体1800円 ISBN4-335-65123-6 弘文堂
著者
宇都宮 一典
東京慈恵会医科大学助教授
蒲池 桂子
女子栄養大学栄養クリニック主任
糖尿病が腎臓にきたら……
糖尿病性腎症という病気が激増しています。
治療の基本は「食事」です。
糖尿病を管理しきれずにいると、様々な合併症を起こします。手足の壊疽や失明にならんで、もっとも深刻なのが「糖尿病性腎症」です。この病気が、現代病ともいわれる糖尿病の増加とともに激増。これを原因とする透析導入者の割合は1998年に慢性腎炎を抜き、現在、透析原因疾患のトップになっています。
10月に発覚した腎臓の臓器売買事件も、この病気をもとに腎臓機能が廃絶した患者によるものでした。移植医療制度の遅れも、透析患者数の増加に拍車をかけています。
治療法は、おもに「食事」。タンパク質、塩分、カリウムを抑えながら、一定以上のエネルギーを保つ食事療法が必要になります。しかし、その食事の内容が糖尿病と糖尿病性腎症では大きく変わることから、その変化にとまどい、医師や栄養士に不信感まで抱く患者さんもいるようです。
いったい、なにをどれだけ食べればいいのか。
どうしたら人工透析への移行を遅らせることができるのか。
この本はそのような「糖尿病性腎症」への疑問にすべてお答えします。
糖尿病性腎症とはどのような病気なのか、食事療法では「なにを」「どのように」「どれだけ」食べればいいのか、103の料理レシピとともに分かりやすく解説します。