足に合った靴をつくろう ▶
日本フットケアサービス株式会社
義肢装具士 大平 吉夫
足は全身を支え、無意識のうちに歩き、行きたい場所へ連れていってくれます。人は一生のうちに約2億歩(1日7千歩×80年間)歩きます。私たちはあまり意識しませんが、足は毎日、健気に働き続けます。足はその人の健康状態を写しだし、靴はその人の生き様を語るそうです。足はあなたの人生を背負って歩いているということです。たまに足の裏や足の指をながめてみてください。大事な足を守るために、靴選びはとても重要なのです。
足長:足趾先から1cm〜1.5cm程ゆとりのあるもの
足幅:足趾の付け根の幅が適切であること
ゆるすぎると足が靴の中で動いてしまい傷を作りかねない
また、極度に締めつけがあると傷を作る原因にもなる
足囲:靴紐やマジックバンドで調整ができるもの
ご自身の足長・足幅・足囲を知っておくことは靴を選ぶ際にとても大切です。
足は座っている状態に比べて立っている状態の方が足長や足幅が大きくなりますので、立った状態で測ります。また、左右で長さや幅に違いがあることもあるので両足測り、大きい方に合わせます。
を使って測ることができます。
箱や本をつま先と踵に合わせて
足長を測ります
同じように足趾の付け根に
合わせて足幅を測ります
メジャーを使って足囲を測ります
※実際に測ってみると今まで選んでいた靴のサイズと違うことがあるかもしれません。
足に合った適切なサイズを選びましょう!
靴の踵は足の踵をしっかりとした位置に保持し歩きやすくするための大切な部分です。何度も踏んでいると弱くなってしまい、踵を支えきれなくなってしまいます。
靴を履くときは踵に合わせて履きましょう。つま先で合わせてしまうと靴の中で足が動いてしまいます。
踵がすり減っていると歩き方が変わってしまったり、転倒の原因にもなりますので注意しましょう
紐やマジックをゆるめに履いていると、靴の中で足が動いてしまい胼胝や靴擦れの原因になります。面倒ですが脱ぐときは緩めて、履いたら締める習慣をつけましょう。
紐やマジックが緩かったり靴のサイズが極端に大きすぎると踵に隙間ができてしまいます。歩いている時に脱げてしまい転倒する危険性や靴の中で足が動いて靴ズレの原因にもなります。
靴の先が細い靴はおしゃれで格好いいのですが靴の中では足が窮屈になっています。靴の中で足の指が動かせるくらい余裕のあるものを選びましょう。
(2014年12月)