代表者挨拶
糖尿病と女性のライフサポートネットワーク
代表 田中 佳代
糖尿病は若い方から老年の方まで幅広く発症する病気です。女性の視点から糖尿病が女性の一生にわたり及ぼす様々な影響について考えてみましょう。
糖尿病では、月経に関連する女性ホルモンや妊娠に関わるホルモンが、インスリンの効きを悪くするため、性ホルモンの分泌が盛んとなる思春期から、妊娠・出産期、更年期まで、女性特有の様々な視点から医療支援が必要となります。
また、女性はその人生において結婚や妊娠の選択、子育てや家事の役割等もあります。その中で、糖尿病があるからこその悩みや不安もあるのではないかと思います。
現在、糖尿病と妊娠に関わる医療・研究は飛躍的に進歩し、糖尿病があっても血糖コントロールを良好に保つことで、妊娠・出産が可能になりました。しかし、糖尿病を持つ女性ならではの身体のこと、心のことについては、まだまだ支援が行き届いていない現状もあります。
私たち糖尿病と女性のライフサポートネットワークでは、ライフサイクル(生涯)を通じて、糖尿病と共にある女性と家族の健康や生活がより快適なもとなるためのサポートの実践と、より良いサポートの開発を目指しています。そのために、糖尿病と共にある女性と家族などの支援者、それに関わる医療従事者、研究・教育関係者の双方向性のある支援ネットワークシステムを作ってまいります。糖尿病と共にある女性がどこで生活していても、安心してサポートが受けられる支援体制を全国各地に広げていくことが、私たちの目指すところです。
本会における「糖尿病と共にある女性」とは…
糖尿病と女性の視点から捉えることで、糖尿病を持つ女性だけでなく、糖尿病を持つ男性のパートナーである女性、母親等の支援者、つまり糖尿病と共にある女性全てを含んでいます。
(2014年11月 更新)