オーストラリアでは国民の7.4%が2型糖尿病で、毎年10万人が糖尿病を発症し、20万人が肥満と判定されていることが、メルボルンにある国際糖尿病協会(International Diabetes Institute)の調査で分かった。毎日、275人の患者が生まれ、600人が肥満と新たに判定されている計算になる。また、国民の16.3%が前糖尿病(prediabetes)で、そうでない場合に比べ5年以内に糖尿病と診断される確率が15倍高い。
元になったのは1999年度から2000年度に1万1,247人を対象に行われた調査。2004年から2005年度に追跡調査が行われ、前回参加者のうち6,000人以上が回答した。
2型糖尿病は肥満、運動不足、喫煙などの生活習慣と関連が深い。オーストラリア国民の肥満の増加は特に深刻で、昨年は20万人以上が過体重から肥満になった。過去5年間でオーストラリア人の腹囲径は平均で2.1cm、体重は1.4kg増えた。体重の増加は壮年層で顕著で、25〜50歳の男性で平均13kg、女性で平均14kgも増えた。調査を担当したポール・ジメット教授はオーストラリア国民に肥満が脅威的に広まっているとコメントしている。
糖尿病にかかる医療費は年間30億豪ドルを超えた。オートリラリア連邦政府は糖尿病の予防対策費として、来年度
予算案発表時に5億豪ドルを計上した。
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詳細は国際糖尿病協会(オーストラリア)のサイトへ(英文)
[ Terahata ]