健康食品の中で一定の科学的根拠があると国が認めた「特定保健用食品(トクホ)」の2005年度の市場規模が、2003年度と比べ11.1%増え6,299億円に上ったことが、日本健康・栄養食品協会の調査で分かった。調査を始めた1997年の5倍近くに市場が拡大した。
日本健康・栄養食品協会は隔年ごとにトクホの調査を実施している。今回は昨年11〜12月にかけてトクホの表示許可を取得した全企業に、2005年度の品目別販売見込みと販売経路別売り上げ構成を調査した
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2004年から2005年にトクホの表示許可を受けた食品は171品目であり、2005年12月末の時点での表示許可・承認の総数は569品目になった。保健の用途別に見ると、市場が拡大したのは中性脂肪・体脂肪関連246億円増(前回比38.6%増)、歯関連156億円増(同19.4%増)、コレステロール関連114億円増(同100.7%増)だった。
血糖値関連では、新たにトクホの表示許可を受けた食品は23品目で、2005年12月末の時点での表示許可・承認の総数は72品目となった。市場規模は前回調査と比べ、16%減の233億円だった。
同協会では、「特定保健用食品が生活習慣病の一次予防に役立つものとして、国民・消費者にその存在が普及・浸透してきた」とコメントしている
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詳細は(財)日本健康・栄養食品協会のサイトへ
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