キッセイ薬品工業は、速効型インスリン分泌促進剤「グルファスト錠」5mgと10mgの、α-グルコシダーゼ阻害薬との併用療法の効能追加について、製造販売承認事項の一部変更承認を
申請したと発表した
。
グルファスト錠は、膵臓のβ細胞を刺激することでインスリン分泌を促進し、服用後に短時間で血糖降下作用があらわれるのが特性で、SU剤と比べ吸収と血中からの消失が早いので、インスリン分泌をより自然なパターンに近づけて食後高血糖を改善し、低血糖を比較的起こしにくいという。
α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI製剤)との併用療法は、国内で初めて二重盲検比較試験による評価を行い、α-GI製剤単独の服用では十分な血糖コントロールが得られない2型糖尿病患者の場合に有用なことが確かめられた。
グルファスト錠とα-GI製剤を併用することで低血糖リスクを増やさずに、HbA
1C値を有意に改善し、また効果が長期にわたり持続することが確認された。さらに、食後の血糖の上昇(グルコーススパイク)をより強く改善することも確認されたという。
同剤はキッセイ薬品工業が創製・開発し、昨年5月から武田薬品工業と共同販売している。武田薬品工業と共同で、グルファスト錠とインスリン抵抗性改善剤「アクトス錠」(一般名:ピオグリタゾン)の併用療法の効能追加を取得するための臨床試験が新たに始められているという
。
●
詳細はキッセイ薬品工業(株)のサイトへ(ニュースリリース)
[ DM-NET ]