糖尿病患者がインターネットや携帯電話で生活指導を受けられるシステムが、聖マリアンナ医科大学や広島市立大学などの研究者チームによって開発され、実証実験の準備が進められている。
このシステムは大学に設置された知識ベースセンターと、病院に設置された病院サーバから構成されており、患者が
パソコンや携帯電話で生活習慣調査についてデータを入力することで、「食事/運動療法のプラン実行度の評価とアドバイスの自動作成」が行われ、在宅療養の過程を記録し、診察時に治療に反映することができる。
患者にとっては、専門家の知識ベースに基づいた食事療法や運動療法のプランの作成ができ、生活習慣の改善意欲を積極的に取り入れることにつながる。過去の記録がデータベースに保存されるので、治療の経過を簡単に確かめることもできる。知識ベース管理センターのホームページにログインすることで、医療機関を検索し、受診予約もできるようにするという
。
医療機関にとっては、通院前にオンラインでの問診が可能なため、診察時間の短縮につながる。医師にとって患者の一人ひとりに多くの時間や労力をさくのは難しいが、このシステムを利用すれば、患者、医師ともに負担を少なくできるという。
●糖尿病治療支援システム「わがままん」
http://ichimura.chi.its.hiroshima-cu.ac.jp/hsisd/
[ DM-NET ]