国民医療費は過去最高の31.5兆円
厚生労働省は、2003年度の国民医療費の概況を発表した。病気やけがの治療のために医療機関に支払われた「国民医療費」の総額は31兆5375億円で、前年度より1.9%増加し過去最高となった。高齢者(70歳以上)の医療費は、全体の40.6%を占める12兆8000億円だった。
国民1人あたりの医療費は24万7,100円で、前年度比で1.8%増加した。年代別にみると、15〜44歳が9万7,200円、45〜64歳が24万7,400円だったのに対し、65歳以上は65万3,300円、75歳以上は80万9,400円だった。65歳未満では子どもの減少などの影響で0.4%減った。国民医療費は高齢化進展の影響を受けて増加傾向にあり、2010年度に41兆円、2025年度には69兆円に達すると予測されている
。
2003年度の糖尿病の医療費は1兆1,465億円で、前年度に比べて2.4%増加した。このうち、入院医療費は4,182億円、入院外が7,282億円だった。
●
詳細は厚生労働省のサイトへ
[ Terahata ]