初めて食事相談というものを受けた。真面目な栄養士さんにきっと四角四面に注意されると思いきや、ひと通りの聞き取り調査の後、「家での食事・外食・間食・運動どれから改善できそうですか?」と質問されました。

 病院で自分に選択件が与えられたのは初めてだったので、びっくりしたのと同時に、そんな悠長な対応でいいの?と不安になりました。後になって、糖尿病の主治医は自分だ!なんて思い知った訳だけど、この時はつゆ知らず。ちょうど、歯槽膿漏の治療中で、食べるたびに歯磨きを命じられていたので、「じゃあ、間食」と伝えると、「以心伝心でしたね!」と、栄養士さんはなぜかニヤリ。

 栄養士さんのポジティブな人柄につられて、素直に聞き入れたルールは「5の倍数の日は3時におやつを食べてよし(200kcalまで)。ただし、その代わり、夕食の主食は抜くこと。その日がちょうど19日だったから私は「ラッキー!」と思いました。

 これを続けることで、検査結果は横ばいでしたが、体重は1年で5kg減少しました。喜んでいると、「1日1回20分くらい歩いてみますか?」との次なる課題。私はいわゆる過体重。どうやら体重が落ちるのを待っていたようです。

 昼食後に歩くと、のどは渇きますが不思議と食べたい気になれず、とうとう私は、間食しなくともストレスがたまらなくなりました。きっと三食しっかり食べているからでしょう。今でも5の倍数の日がくると、あの頃の自分にエールを送りたくなります。

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