一般社団法人 日本糖尿病・妊娠学会

理事長挨拶

一般社団法人 日本糖尿病・妊娠学会 理事長
杉山 隆
愛媛大学大学院医学系研究科産科婦人科学教室教授

 2020年11月14日に開催されました第36回日本糖尿病・妊娠学会の臨時理事会において理事長の承認をいただきましたので、会員の皆様ならびに関係各位にご挨拶申し上げます。

 私は、本学会に25年余り所属していますが、この間、幸いにも本学会主導の多施設共同研究の幹事も担当させていただくことができ、妊娠糖尿病および糖尿病と妊娠に関する疫学研究に携わることができました。平松祐司前理事長の下、妊娠糖尿病の新診断基準(2010年)の改訂、DREAMBeeスタディの立ち上げ、妊娠糖尿病に対する血糖自己測定の適応拡大、妊婦の糖代謝異常診療・管理マニュアルの改訂などの事業にも直接関与させていただく機会をいただきました。

 これらの経験を生かし、本学会の伝統を守りつつ発展させるために、今後もDREAMBeeスタディのみならず、会員の皆様のご協力をいただきながら様々なクリニカルクエスチョンに対する疫学研究等を行い、わが国発のデータ発信を推進したいと存じます。これらの研究結果に基づきガイドラインを改定していくことが重要であると考えています。もちろん、基礎研究も重視して参ります。糖尿病と妊娠に関する領域は、母体のみならず、胎児、新生児、さらにはその後の児の将来の健康にも関連するので、広い視野を持って、precision medicine、さらにはpreemptive medicineを見据えた多面的な研究や取組等が必要になります。これらの連携を図ることも本学会の役割であると考えます。

 また海外の学会との連携も重要であると考え、引き続き内外の連携を果たします。今後も世界各国の構成員からなる欧州糖尿病学会の分化会であるDiabetes and Pregnancy Study Groupや米国糖尿病学会との連携のみならず、わが国の他学会との連携も重視し、リエゾンとして機能しながら学会運営に尽力します。

 さらに、多職種から構成される本学会ならではの多職種連携を重視すると共に、若手医師、看護職、栄養士の方々の本領域における育成を意識した学会体制の構築も図りたいと思います。

 これまで本会の礎を築いていただきました諸先輩の方々の恩恵を大切にしつつ、皆様のご意見・ご提案を頂戴しながら、本会のさらなる発展に向け尽力する所存です。役員のみならず会員の皆様のご理解ならびにご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

2020年11月

2021年01月 更新

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