妊娠中の糖代謝異常と診断基準の統一化について
2015年08月01日
HAPO Study (N Engl J Med. 2008)をもとに、International Association of Diabetes and Pregnancy Study Groups(IADPSG)では、世界統一の妊娠糖尿病(GDM)診断基準を作成し提唱しました(Diabetes Care. 2010;33:676-682)。わが国でも、これと並行して日本糖尿病・妊娠学会でそれに準拠した新診断基準作成を行い、「日本糖尿病学会」、「日本産科婦人科学会」に提言してきました。
そして、平成22年7月から妊娠中の糖代謝異常に関する新診断基準が使用されていますが、最後のすり合わせが不十分であったため、日本糖尿病学会の診断基準と日本産科婦人科学会、日本糖尿病・妊娠学会の診断基準に一部不一致点がありました。
このため、日本糖尿病学会と日本糖尿病・妊娠学会との間で合同委員会を立ち上げ、診断基準の統一化を検討し、両学会、および日本産科婦人科学会の三学会の合意を得て統一案を作成しました。
各学会においては、平成27年8月より、改訂新診断基準を使用下さいますようお願いいたします。
妊娠中の糖代謝異常と診断基準(平成27年8月1日改訂)
http://www.dm-net.co.jp/jsdp/information/024273.php
平成27年8月1日
日本糖尿病・妊娠学会と日本糖尿病学会との合同委員会
日本糖尿病・妊娠学会 理事長 平松 祐司
日本糖尿病学会 常務理事 羽田 勝計
合同委員会委員
日本糖尿病・妊娠学会: 平松 祐司、安日 一郎、難波 光義、内潟 安子
日本糖尿病学会: 羽田 勝計、植木 浩二郎、渥美 義仁、綿田 裕孝