一般社団法人 日本糖尿病・妊娠学会

ご挨拶

第31回日本糖尿病・妊娠学会年次学術集会
—テーマ:ウィメンズヘルスケアは小児期から—

第31回日本糖尿病・妊娠学会年次学術集会 会長 内潟 安子

第31回日本糖尿病・妊娠学会年次学術集会
会 長 内潟 安子
(東京女子医科大学糖尿病センター)

 平成27年(2015年)の第31回の年次学術集会は、11月の第3週の週末11月20(金)〜21日(土)、 東京女子医科大学の近隣である東京は早稲田のリーガロイヤルホテル東京(東京都新宿区戸塚町)で開催いたします。 ホテルの3階をすべて借り切り、すべてのプログラムを3階内でできるように計画いたしました。

 糖尿病合併妊婦と妊娠糖尿病の違いがすこしづつ浸透してきている昨今です。 この時期をしっかりと捉えて、糖尿病と妊娠を取り巻く環境とその整備(病態、治療、そして予防)に対して、 多くの報告を期待します。そのような意図を込めて、「ウィメンズヘルスケアは小児期から」というテーマにいたしました。

 小児期から発症する1型糖尿病女児には思春期早期からの血糖コントロールは重要です。 2型糖尿病は、小児期であっても発症するので将来お母さんのために合併症発症を予防する診療がとても大事で、治療中断は禁物です。 さらに、妊娠糖尿病を発症しないように小児期からの肥満予防対策は重要です。 増大する糖尿病女性数を鑑みますと、糖尿病とウィメンズヘルスは切っても切れない大事な関係です。 そして、それは小児期から、であります。まさしく「ウィメンズヘルスケアは小児期から」です。

 糖尿病女性のウィメンズヘルスケアは、幼少児から成人になるまで、食生活も学校生活も社会生活も、 そして熟年期、老年期も、相互に連関して大きな意味をもっています。 幼児期、小児期は、将来お母さんになる女性であることをしっかりと見据えていかなければなりません。 それが、その後の熟年期、老年期のウィメンズヘルスの源にもなっていくことになります。

 さて、胎盤という臓器はユニークです。女性のある一時に発生して消滅する臓器です。 短い期間ですが、ウィメンズヘルスにとっては大きな役割を担っています。

 特別講演の演者のおひとりは、糖尿病母体の胎盤研究の第一人者のMedical University of Graz,Austria産婦人科教授Desoye先生です。 本会では始めて取り上げる胎盤のお話です。 特別講演の他お2人は膵ランゲルハンス島の微少血行動態の研究を通して日本人の糖尿病に関する人類遺伝学的なお話しまでお願いしております 川崎医科大学腎臓・高血圧内科主任教授柏原直樹先生、そして、低栄養と胎児のお話しを琉球大学内科学第二講座主任教授の益崎裕章先生にお願いしております。 

 チーム医療の確立と普及の次には、助産師はじめメディカルスタッフのスキルアップも喫緊のことでございます。糖尿病合併妊娠のメディカルスタッフスキルアップセミナーも企画しております。これも初めての企画であります。 多くのスタッフと一緒に同じ場で、ディスカッションしていく問題となってきました。新しい未来ベクトルを定める会にしたいと思っております。多数のご参加をお待ちいたしております。

2015年2月
日本糖尿病・妊娠学会会報 第32号より転載

※お詫びと訂正:
2015年4月刊行「日本糖尿病・妊娠学会会報」第32号2ページにおきまして表記に誤りがありました。正しくは以下の通りです。

○Gernot Desoye 先生所属
(誤)オーストラリア・クイーンズランド大学
(正)Medical University of Graz,Austria

会員の皆さまならびに関係各位にご迷惑をお掛けしましたことをお詫びするとともに、ここに訂正させて頂きます。

2015年10月 更新

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