レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系
[ れにん・あんじおてんしん・あるどすてろんけい ]
ナトリウム(塩分)の代謝をコントロールし、それによって血液量と血管の抵抗を調整して血圧を左右する仕組み。腎臓から分泌されるホルモン「レニン」が肝臓に働いてアンジオテンシンを作り、それが血液中で変化して最後には副腎皮質からのアルドステロンの分泌を増やします。近年、この仕組みは腎臓や心臓、脳の機能にかかわることもわかってきています。この仕組みに作用して血圧を下げる比較的新しいタイプの降圧薬は、糖尿病の血管障害による合併症(腎症など)の抑制にも有効なことが多く、多用されるようになってきました。